株式会社 NTTドコモ様 | お客様の声 | DIA for PM | exaBase DXアセスメント&ラーニング
業種 | 通信・ITを用いた新規事業の創出・グロース |
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従業員数 | 8,433名(2021年3月現在) |
用途 | PMの人材育成 |
適切な育成計画とモチベーション向上へ
プロフィール
NTT入社後、営業・広報・宣伝業務を経てドコモに転籍。国際事業での海外キャリアとの交渉、ヘルスケア分野で開発・運用・営業のチームリーダーや新規ビジネスモデル構築などに従事した後、現部署でビジネス部門に寄り添った人材育成を追求中。
ドコモに新卒で入社後、キャリアの大半は国際事業部に所属。海外キャリアとの交渉(IOT交渉・新サービス導入等)や、dポイントクラブの海外加盟店開拓等、多岐に渡る業務に従事。2年前より現職にてスマートライフ事業に従事する約1,600名の社員を対象とした人材育成を担当。
足立様、桜井様の業務内容・ミッションを教えていただけますか?
足立様:スマートライフビジネス本部とマーケティングプラットフォーム本部社員のスペシャリスト化促進を通じて人材育成の側面から事業貢献することです。
約1,600名の社員はレベル感も違えば、なりたい姿や描くキャリアプランも様々です。そのような中、どのようにアプローチしていくのかを考えながら業務に臨んでいます。
桜井様:足立と同じミッションを持って人材育成に従事しております。スマートライフ事業では従来の携帯ビジネスではなく、新しいビジネスの創出・推進をしているため、今までと違った専門的スキルを持つ人材を育てていくことがミッションになっております。
今までドコモではジェネラリスト型人材が多かったのですが、今後はスペシャリストの育成が大きな命題になるので、新規事業を生み出しグロースさせるためにはどういうスキルや経験をもった人材が必要なのかを定義し、それに沿った人材育成を行っていくことが求められています。
その中の重要な役割の一つとしてプロダクトマネージャーがあります。
プロダクトチームやプロダクトマネージャーに関する現状と課題はございますか?
桜井様:そもそもプロダクトマネージャーという概念が浸透しておらず、どういう重要性を持った役割かをほとんどの社員が知らない状態でした。
スマートライフ事業で100を超えるサービス・プロダクトがある中、プロダクトマネージャーのようなポジションの人はいますが、その人たちが本当に「プロダクトマネージャーとしてのスキルを身につけているのか?」と考えると必ずしもそう言えない現状がありました。そこでしっかりとプロダクトマネージャーを育成しなければいけないという課題感が生まれました。
そこで育成に取り組んだのが2021年です。大きく2つのプログラムに着手しました。一つは集合型研修プログラム、もう一つは外部のプロの方に伴走支援をしてもらう伴走型育成プログラムになります。
足立様:また、これまでジェネラリストとして成長してきたところ、急に専門性を求められる部署に異動し戸惑う社員も多く見受けられます。かつて、国際事業からサービス部門に異動となった私もその一人でした。何から手を付けて良いかわからない、誰に相談して良いかわからない。しかし、サービス提供日は決まっている。当然焦りますよね。社内外の様々な人に助けられながらも法人向けヘルスケアサービスを開始しましたが、3年後に終了することとなった苦い経験があります。
今後、様々なサービスをグロースさせていく上では、専門スキルを持った人材が主体となって周囲を巻き込んでいくことが求められます。そこでこの機会に、プロダクト・サービスを先導する人材として身につけておくべきスキルや素養を定義し、育成していく取組を始めました。
DIA for PMをどのように活用していますか?
桜井様:1つは、前述した伴走型育成プログラムの効果を測るために活用しています。プログラムが始まる前に1回、終わった後(約半年後)に1回の合計2回受検してもらい、プログラム受講による各スキルや知識の変化、プロダクトマネージャーとしてどのくらい成長するのかを測っています。
もう1つは、集合型研修プログラムを適正なレベルの社員に受講してもらうため、研修前にDIA for PMを受検してもらい、各個人のレベル感を把握しています。
DIA for PM導入後の成果を教えていただけますか?
桜井様:導入して間もないのでまだ明確な業務改善や売上の貢献といった成果には繋がっていませんが、①プロダクトマネージャーに求められるスキルや素養とその難易度を事前にインプットできたこと ②今後育成によって伸ばすべき領域が明確になったことがあると思います。
受検者の多くが「難しかった」と答えておりまして、プロダクトマネージャーとはBTCトライアングルに表されるように、非常に多様なスキルや素養が求められること、またそれらの水準が一定レベル必要であることを研修前に理解してもらえたので、非常に良かったです。
また、自分の強み・弱みがわかったという方が多く、今後伸ばすべき領域を把握できたことは成果だと思います。
足立様:私たちもこういった取り組みを始めたばかりだったので、各研修・育成プログラムの成果をどう測るべきなのか、企業だけでなく個人の成長という点でもどう成果を定義するべきなのか手探りでした。それを客観的な数値で可視化できたことは企業にとっても個人にとっても気づきが多く非常に意味のあることでした。
また、興味深いのは、全ての尺度が優秀な、いわゆるオールマイティな人は少なく、それぞれ得意・不得意領域が明確にあったことと、本人の自己評価では得意だと思っていたが実は違った(もしくはその逆)という点が可視化されたことです。例えば、個人の振り返りやチームビルディング等への活用可能性も拡がるのではないかと感じました。
DIA for PMを活用したメンバーの声
プロジェクトマネジメントスキルについての客観的な分析結果を見ることによって、今後の研修や業務を通じて、深く学習すべきポイントを把握できました。
自身の認識と、結果で合致しているところ・いないところなど、ギャップを理解することができ、客観的な自己分析につながりました。
問題は難しかったですが、PMに必要なスキルを可視化できるのはよかったです。自身の今の立ち位置が分かり、今後に向けてスキルアップしていくモチベーションとなりました。
自身の知識不足を痛感し学習をし始めました。自分の長所短所が客観的にわかるのは大変参考になりました。
今後の組織作りや人材育成のチャレンジについて教えてください
桜井様:私たちはスペシャリスト育成を始めたばかりですが、今後スペシャリストはますます必要になってきますので、そういった人材を積極的に育成していきたいと考えています。
また、スペシャリストの育成では、主体的且つ自律的なメンタリティを持って自分でキャリアを考えたりスキルを学習したりしていくこと、いわゆるプロティアンキャリアが重要だと思っています。そのような環境やマインドを醸成していきたいですし、そういうマインドを持った方に弊社のスマートライフ事業にジョインいただきたいですね。
足立様:私たちが人材育成でできることには限りがあると思っています。学んだことを発揮してもらう場はそれぞれの職場です。そのためには何が求められているのか、何が有効なのか我々もアンテナ高く様々な企業の取り組み事例も参考にしていきたいと考えています。
私たちが今回スペシャリストの育成に踏み出したように、社内では「チャレンジ」が推奨されています。
弊社に今後入社してくださる方にも、その環境を準備していきます。是非一緒にチャレンジしていきましょう!