お客様の声

受講者の96%がAI活用に前向きへ。管理職向け研修で生成AIが「頼れるパートナー」へ変化して現場へ浸透

日本ピザハット株式会社

業種 飲食サービス業
従業員数 正社員:499名、アルバイト:約4,000名(2026年3月末時点)
用途 管理職のAI活用促進、実務に即した生成AI活用の習得、部下や現場メンバーへのAI活用の波及
日本ピザハット株式会社
コーポレート部門 IT推進グループ 本部システムユニット マネージャー
岡田 裕介 氏
セールスディビジョン 営業推進グループ 営業推進ユニット ユニットマネージャー
笠原 知昭 氏
※所属部署、役職などは取材当時

Overview

導入前の課題

  • 生成AIを導入したものの、利用率が伸びず現場への定着が進んでいなかった
  • AIへの期待と実際の回答とのギャップやITリテラシーの個人差により、活用状況が二極化していた
  • 推進側のリソースが限られ、全社的な活用を促すサポートに十分な時間を割けなかった

管理職向け生成AI研修を選んだ決め手

  • AIに関する専門知識があったため
  • 座学よりもハンズオンの比重が高く、翌日から実務に生かせるカリキュラムだったため
  • 参加者に寄り添い、業務に即した具体的な活用方法を学べる研修内容だった

管理職向け生成AI研修を受講した効果や感想

  • 受講前は58%が「AIを活用できていない」と回答していたが、受講後は96%が「AIを活用していけそう」と回答した
  • 個別の進捗に応じたサポートにより、ITスキルに不安がある受講者も操作方法を習得できた
  • 資料の構成や画像生成などの成功体験を通じ、AIを「頼れるパートナー」と捉えた実践・活用がチーム全体に広まった

全国でピザデリバリー事業を展開する日本ピザハット株式会社。同社は、2025年から2027年までの3ヵ年ロードマップを策定し、段階的にDXを推進しています。

2025年を「デジタル推進の土台構築」の年と位置づけ、「エクサベース AI」を導入。2026年の「デジタル技術の活用」フェーズでは、ツールの定着と組織全体への波及を目指し、エクサウィザーズの「管理職向け生成AI研修」を実施しました。

研修後のアンケートでは、受講者の96%が「AIを活用していけそう」、81%が「部下に勧められそう」と回答。本記事では、実務に直結する成功体験を通じて、管理職層がAIを「頼れるパートナー」と捉えるようになり、その活用が現場へ広がっていった経緯を伺いました。

3ヵ年ロードマップで進めるDX戦略。2026年は人材育成を通じた「デジタル技術の活用」へ

──御社のDX戦略における3ヵ年ロードマップと、現在の取り組みについて教えてください。

岡田氏: 当社では、2025年から2027年までの3ヵ年ロードマップを策定し、段階的にDXを推進しています。2025年は「デジタル推進の土台構築」の年と位置づけ、DX推進委員会を立ち上げるとともに、「エクサベース AI」の社内展開を進めました。

2026年は「デジタル技術の活用」のフェーズにあたります。2025年に構築した土台を生かしてさまざまなツールを導入するとともに、研修などの人材育成を進め、社員が実務で活用して効果を生み出せる状態を目指しています。

2027年のテーマは「デジタルトランスフォーメーション」です。個人やチーム単位の業務効率化から一歩進み、部署を横断して既存の業務プロセスを変革し、新たな事業価値を生み出す方針です。

──「エクサベース AI」の導入後、活用を定着させるうえで何が必要だと感じましたか?

岡田氏: 「エクサベース AI」の活用を全社に広げるには、ツールの導入に加えて、社員の知識や経験を高める人材育成が欠かせません。

導入当初は、「AIは何でも自動で処理してくれる」というイメージが先行し、実際の回答との間にギャップが生じるケースも見られました。全社的な活用につなげるには、AIの得意な領域や適切な使い方への理解を深める必要があります。そこで、社員が業務に生かせる知識を身につけられる仕組みづくりを進めています。

──営業推進を担当されている笠原様は、導入当初の生成AIにどのような印象を持っていましたか?

笠原氏: 私自身、導入当初はAIの活用に対して「食わず嫌い」な状態でした。周囲からAIの利便性を聞いてはいたものの、「自分で手を動かして作業したほうが早い」と考え、本格的な活用には踏み出していませんでした。

営業推進部門には、行動力を重視し、自ら考えて資料や啓発ポスターを作ることに価値を置くメンバーもいました。私自身の活用に対する温度感もチームに伝わっていたのか、メンバーの用途も文章の添削などに限られていました。AIをどのように業務へ取り入れれば、効率や成果物の質を高められるのかを具体的に理解する機会が必要でした。

管理職から現場へAI活用を波及。翌日から実務で使える実践型研修を導入

──社内で利用促進に取り組むなか、外部研修を導入した背景を教えてください。

岡田氏: 社内での取り組みに専門家の知見を組み合わせ、より実践的なAI活用を促進するためです。

「エクサベース AI」導入当初は、DX推進委員会から週に1回、メールマガジンで活用方法を発信したほか、月に1回のDX推進委員会から他部署の事例を共有するなど、社内で利用を促していました。一方、当時のDX推進委員会は4名体制で、全員が本部システムの運用保守などと兼務していたため、社員一人ひとりへの支援には専門家の力を借りる必要がありました。

ITリテラシーには個人差があります。限られた体制のなかで社員の習熟度に応じた支援を行い、誰もがAIを実務で活用できる状態を目指して、外部研修の実施を決定しました。

コーポレート部門 IT推進グループ 本部システムユニット マネージャー 岡田 裕介 氏
──最初の研修対象に管理職を選んだ理由を教えてください。

岡田氏: 管理職層の利用を促すことが、組織全体への波及効果につながると考えたためです。

研修前のアンケートでは、管理職の58%が「AIを活用できていない」という結果でした。「エクサベース AI」にログインしていても、検索ツールとしての利用にとどまるケースも見られたため、管理職が業務に即した活用方法を学ぶ機会が必要だと考えました。

実は、一部の管理職がAIを活用できているチームでは、それに伴ってメンバーの利用も進むという実態があったのです。裏を返せば、管理職の理解不足が現場への普及におけるボトルネックになっていました。

笠原氏: これまでは、新しいツールや知識に関する教育を、まず現場のメンバーから展開するケースがありました。しかし、メンバーがAIを使ってわからないことがあっても、上長が答えられなければ「担当部署に聞いてきて」と、そこで止まってしまいます。また、メンバーだけがAIに詳しくなってしまうと、「ちゃんと自分で考えているのか」とAI利用をネガティブに捉えてしまう管理職を生む恐れもありました。今回、管理職が研修を受けてAIへの理解を深めたことで、そうしたネガティブな反応がなくなったのは非常に良かったと感じています。

──笠原様は管理職として本研修に参加されました。受講前は、研修をどのように受け止めていましたか。

笠原氏: AIが業務を便利にするというイメージはあったものの、具体的な活用方法までは十分に理解できていませんでした。以前から研修には参加したいと考えていたため、今回の受講を前向きに捉えていました。

実際に参加すると、非常に有意義な研修でした。全国の拠点から管理職が集まり、西日本の担当課長も会場で受講しました。その課長は研修後、「リモートでは得にくい時間だった」と話しています。

研修後に食事をともにした際には、「実務でも使えるので、積極的に取り組んだほうがよい」といった会話が自然に生まれています。対面で研修を受け、管理職同士で実体験を共有できたことが、その後の活用を後押ししたと感じています。

──比較検討のなかで、エクサウィザーズを研修パートナーに選んだ決め手と、研修内容への要望を教えてください。

岡田氏: 研修内容とAIに関する専門性のバランスに加え、当社が導入している「エクサベース AI」に関する知見を持っていることが決め手でした。エクサウィザーズは「エクサベース AI」への理解が深く、同サービスを実務で活用するための研修を提供できる点が、当社の目的に合っていました。

研修内容については、「受講者が翌日から実務で使える状態にしてほしい」と要望しました。これは単なるツールの操作説明ではありません。管理職自らが手を動かして成功体験を得ることで、「これなら部下にも使わせよう」という管理職としてのマインドとAIの活用法を実践できる内容にしていただきたかったのです。そのため、当初の提案から座学の時間を減らしてハンズオンの比重を高め、業務に即した実践的なカリキュラムへ調整していただきました。

受講後、96%がAI活用に前向きに。実務に直結する成功体験と個別サポートが組織への波及を後押し

──研修の実施後、受講者の皆様からどのような反響がありましたか?

岡田氏: 研修後のアンケートでは、96%の方が「AIを活用していけそう」と回答しました。さらに、81%の方が「部下に勧められそう」と回答しており、管理職層のAI活用に対する意識が大きく変化したことを実感しています。

笠原氏: こうした前向きな回答につながった要因の1つが、受講者の理解度や進捗に応じた手厚いサポートです。ハンズオンの最中、投影されている画面と同じ操作をしているつもりでも、別のボタンを押してしまい、不安を感じる場面がありました。その際はサポート担当の方がすぐに状況を察知し、「その操作からでも目的にたどり着けますよ」と丁寧に説明してくださいました。

プロンプトを入力したときも、隣の受講者と自分の文章量が異なり、操作が正しいのか戸惑ったことを覚えています。すると、プロンプトは一人ひとり異なっていてよく、どちらも正解だと教えていただいたのです。疑問や不安をその場で解消しながら進められたため、受講者が置き去りになることなく、操作方法を着実に身につけられる研修でした。

セールスディビジョン 営業推進グループ 営業推進ユニット ユニットマネージャー 笠原 知昭 氏

岡田氏: 研修の前後で、「エクサベース AI」の利用データにも明確な変化が現れました。研修前の5月と研修後の7月を比較すると、実際に受講した管理職層の利用者は22アカウントから30アカウントへ増加しました。月間アクティブ率も、65%から88%へ23ポイント向上しています。

こうした変化は、研修を受講していない社員層にも及んでいます。同期間で利用者は98アカウントから111アカウントへ増加し、月間アクティブ率も62%から72%へ向上しました。管理職の利用を促し、組織全体へ波及させるという当初の目的に対して、確かな手応えを感じています。

出所:日本ピザハット株式会社様「研修前後での生成AI活用率の変化」
──笠原様ご自身は、研修を通じてどのような成功体験を得られましたか?

笠原氏: 資料作成の効率と質が、大きく向上しました。研修のハンズオンでは、これまで構成を考えることに多くの時間を費やしていたPowerPoint資料作成について、AIが構成のたたき台を作り、資料として出力するところまで体験できました。ゼロから構成を考える負担が軽減され、実務に活用できることを実感したのです。

研修の翌週には、チームミーティングで具体的な活用方法を共有し、メンバーにも実際に操作してもらいました。なかでも大きく変わったのが、店舗向けに配布する安全運転啓発ポスターの作成です。現在は生成AIで伝えたいメッセージに合う画像を生成し、背景や文字の修正も指示しながら、よりわかりやすいポスターを作成できるようになりました。

その後は、資料の構成や画像生成だけでなく、アイデア出しや文章の要約にも用途が広がっています。たとえば、約300人の店長が記入した会議の感想文を生成AIで要約し、内容を効率よく把握する方法も見つかりました。研修で得た成功体験をきっかけに、生成AIを実務で頼れるパートナーとして活用するようになっています。

──管理職の皆様がAIを積極的に活用するようになったことで、組織全体にどのような変化が生まれていますか?

岡田氏: 社内全体でAIへの理解が深まり、活用に関するコミュニケーションが活発になりました。DX推進委員会への「こうした業務にも使えないか」「どのように操作すればよいか」といった質問や相談は、研修前と比べて明らかに増えています。日常の会話でも「エクサベース AI」や導入したツールが自然に話題に上るようになり、AIを業務に活用できるという認識が広がっていると感じます。

笠原氏: 営業部門では、部下への業務の指示出しが大きく変わりました。以前なら「自分で考えて」と突き返していたような場面でも、今は「『エクサベース AI』で聞いてみたか」「『エクサベース AI』でまとめればよいのではないか」と具体的にAIを使うよう指示しています。

これは、私自身がAIを活用したことで、「自分の頭の中だけで考えるよりも、AIを活用して情報を集めて構成した方がアウトプットの質が高くなる」と確信できたからです。管理職がAIの価値を理解したことで、メンバーのアウトプットを最大化する手段としてAIを推奨するようになり、チーム全体で効率と質が高まるという波及効果が生まれています。

受講者の声を翌日の研修に反映。伴走支援がAI活用への一歩を後押し

──エクサウィザーズの研修講師や、運営のサポート体制をどのように評価されていますか?

岡田氏: 研修の設計から当日の運営まで、専門性の高い支援を受けられたと評価しています。私自身、人材育成施策を担当するのは今回が初めてで、具体的な進め方を模索していましたが、エクサウィザーズに伴走していただいたことで、準備から実施まで円滑に進められました。

特に印象的だったのは、1日目の受講者から寄せられたフィードバックをすぐに分析し、2日目にはカリキュラムを改善してくださったことです。現場の状況を的確に汲み取り、より効果を高める内容へとブラッシュアップしてくださる柔軟な対応力に助けられました。そのおかげで、当日の進行は講師の方々に安心してお任せでき、手厚い支援を実感しています。

──受講者の立場から、講師や研修当日の雰囲気をどのように感じましたか?

笠原氏: 講師やサポート担当の方々に質問しやすく、安心して参加できる雰囲気だったと感じています。研修の冒頭では詳しい自己紹介があり、受講者との距離を縮めたうえで進行してくださいました。講師陣がお揃いのTシャツを着て、フランクに話しかけてくださったことも印象に残っています。

研修では、疑問があっても周囲を気にして質問しにくいことがあります。今回は講師やサポート担当の方々が親しみやすい雰囲気をつくってくださったため、分からないことをそのままにせず、積極的に学ぶことができました。

──最後に、本研修をどのような課題を持つ企業におすすめしたいですか?

岡田氏: AIの活用に踏み出せていない社員や、導入したものの活用方法を十分に理解できていない社員を多く抱える企業におすすめします。実際に手を動かしながら専門家から学ぶことで、AI活用への心理的なハードルを下げられるためです。

社内から活用方法を発信するだけでは、社員の行動変容につながりにくい場合もあります。本研修では、実務に即した使い方を学び、その場で成果を体感できるため、受講者の納得感を高められます。管理職層はもちろん、現場のメンバーを含めて全社的なAI活用を促進したい企業にも有効です。