ChatGPTを利用していて、回答の精度や速度、情報の正確性などに不満を抱いた経験はありませんか?
このような不満は、月額20ドルで利用できるChatGPTの有料版「ChatGPT Plus」を導入することでおおよそ解決可能です。
ChatGPT Plusは、無料版と比べて精度や安定性、レスポンス速度などが格段に上がっており、ほかにも様々な機能が追加され、より汎用性・利便性の高い生成AIへと進化しています。
この記事では、ChatGPT Plusの特徴や費用、無料版との違いやメリットなどを解説しています。
具体的な活用事例や法人向け生成AIも紹介していますので、ChatGPT Plusを導入するか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPT Plusとは
「ChatGPT Plus」とは、米国OpenAI社が開発した対話型チャットAI「ChatGPT」の有料版サービスです。
月額20ドルで利用でき、無料版よりも優れた精度と安定性、レスポンス速度や追加機能が特徴的です。
この章では、ChatGPT PlusとはどのようなAIサービスなのか、基本的な情報を解説しています。
- 基本情報
- 特徴
- 用途
順番に見ていきましょう。
基本情報
プラン名 | ChatGPT Plus |
---|---|
利用料金 | 月額20ドル(約2,900円) |
言語モデル | GPT-3.5/GPT-4 |
利用制限 | 回数:50回/3時間 文字数:2.5万文字/1回 |
主な機能 | プラグイン(拡張機能) 画像・音声対応 優先アクセス APIアクセス 無料版で利用できる全機能 |
参考:OpenAI「GPT-4」
参考:OpenAI「Introducing ChatGPT Plus」
*2023年12月段階の情報となります(以下記載の表・情報いずれも同様)
ChatGPT Plusは、無料のChatGPTを大幅にアップグレードし、さらに汎用性高く使えるようにした月額20ドルの有料プランです。
言語モデルは無料版で使える「GPT-3.5」に加え、より高精度な文章を生成できる「GPT-4」を利用できます。また、プラグイン(拡張機能)や画像・音声対応など、無料版では使えなかった様々な機能を活用可能です。
なお、ChatGPT Plusにも3時間に50回の回数制限や、1回25,000文字の文字数制限があります。有料ですが、すべての機能を無制限に使えるわけではないため、ご注意ください。
特徴
ChatGPT Plusは、無料版にはない以下のような特徴を持っています。
精度の高い文章生成
先にも触れています通り、ChatGPT Plusでは、GPT-3.5の上位モデル「GPT-4」を利用でき、より精度の高い文章生成や質問回答が可能です。
無料版で質問を投げかけたとき、想像とかけ離れた回答が返ってきたことはありませんか?
GPT-4ではGPT-3.5よりも数多くのデータを学習しているため、誤った情報が出力されることが大幅に減り、プロンプトの文脈・意図を深く理解した回答を返してくれます。
レスポンスの高速化
ChatGPT Plusでは、OpenAI社によれば、入力したプロンプトに対する返答が、無料版よりも速くなっています。
ただし、この高速レスポンスはGPT-3.5を使用する場合に限られます。幅広いデータセットからより正確な回答を出力するGPT-4では、返答がやや遅くなる傾向にあるためご注意ください。
Web検索機能
ChatGPT Plusでは、標準機能として搭載されている「Webブラウジング機能」または、プラグインを使用して、Web検索することが可能です。
無料版では2022年1月までの情報しか得られませんでしたが、Web検索機能を利用すれば、わざわざ調べなくてもChatGPTに指示するだけで最新の情報を得られます。
用途
ChatGPT Plusは自然言語処理技術を駆使したAIであり、ビジネス・医療・教育など、様々なシーンで活用されています。
自然言語処理技術とは、人間が使う自然言語のデータをAIが大量に分析する技術です。これにより、高度で自然な文章生成やコミュニケーションが可能になっています。
より具体的な用途としては、以下のようなものが挙げられます。
- 質問応答
- チャットボット
- テキスト生成
- テキストマイニング
- 文章要約
- 機械翻訳
ただし、テキスト生成に関しては著作権法に抵触する可能性もあるだけでなく、内容の真偽については、編集者の目を通した確認が必要です。
ChatGPTの費用について
この章では、ChatGPTおよびChatGPT Plusの費用について解説しています。
- 料金の詳細
- 無料版との違い
- ChatGPTの支払い方法
順番に見ていきましょう。
料金の詳細
ChatGPTには、以下3つの料金プランがあります。
プラン | 利用料金 |
---|---|
ChatGPT | 無料 |
ChatGPT Plus | 月額20ドル(約2,900円) |
ChatGPT Enterprise | 非公表(要お問い合わせ) |
ChatGPT Enterpriseは、2023年8月に新しく登場した法人向けプランです。組織での利用に不可欠な高セキュリティを備えており、「GPT-4への無制限アクセス」「最大2倍の高速パフォーマンス」などが特徴的です。
上記表の通り、利用料金は公式に問い合わせる必要があり、制限が少ない法人向けの高性能なプランのため、ChatGPT Plusの料金よりさらに高額になることが予想されます。
無料版との違い
ChatGPT Plusと無料版ChatGPTの違いは、以下の通りです。
プラン名 | ChatGPT | ChatGPT Plus |
---|---|---|
利用料金 | 無料 | 月額20ドル |
言語モデル | GPT-3.5 | GPT-3.5/GPT-4 |
回数制限 | 無制限 | GPT-3.5:無制限 GPT-4:50回/3時間 |
文字数制限 | 2,048文字/1回 | 2.5万文字/1回 |
レスポンス速度 | 普通 | GPT-3.5:速い GPT-4:やや遅い |
Web検索機能 | なし | あり |
主な機能 | GPT-3.5のみ | プラグイン 画像・音声対応 優先アクセス APIアクセスなど |
参考:OpenAI「GPT-4」
参考:OpenAI「Introducing ChatGPT Plus」
特に「利用料金」「言語モデル」「文字数制限」「Web検索機能」「プラグイン」の5点で大きな差が出ます。そのため、利用目的や用途によっては無料版ではもの足りなく感じるかもしれません。
- プラグインを活用したい
- ビジネスで頻繁に利用する
- より速く高精度な出力が必要
上記のような方には、ChatGPT Plusの導入をおすすめします。GPT-4や追加機能により様々なシーンで活躍するので、月額20ドル以上の価値が期待できるはずです。
ChatGPTの支払い方法
ChatGPT Plusの支払い方法は「クレジットカード」のみとなっています。銀行振込や電子マネーなどには対応していませんのでご注意ください。
なお、ChatGPT Plusの登録手順は以下の5ステップです。2〜3分で完了する簡単な手順ですので、ぜひ参考に進めてみてください。
【ChatGPT Plusの登録手順5ステップ】
- ChatGPTにログイン
- 画面左下「Upgrade to Plus」をクリック
- 「Upgrade plan」ボタンをクリック
- 支払い情報・請求書の住所を入力
- 「申し込む」をクリックで完了
ChatGPT Plusの需要が高い理由
ChatGPT Plusは月額20ドル(約2,888円/2023年12月19日段階でのレートで記載)と決して安い金額ではありませんが、利用者は増え続けており、高い需要があることが伺えます。
需要が高い主な理由としては、以下の2点が考えられます。
- 最新のAI技術が使える
- 人間のような文章を生成できる
順番に見ていきましょう。
最新のAI技術が使える
ChatGPT Plusの需要が高い理由としてまず考えられるのは、最新AI技術「GPT-4」が利用できる点です。
GPT-4ではGPT-3.5よりも幅広いデータセットを学習しており、より正確な質問回答、精度の高い文章が生成できるようになりました。
また、様々な機能を追加できるプラグインや、画像や音声も処理できる「マルチモーダル」にも対応しており、これらの技術によりさらに多くの用途で活躍してくれます。
AI技術の進歩は非常に速く、昨日までできなかったことが突然できるようになることも珍しくありません。
急速に進化するAI業界で遅れを取らないためにも、常に最新技術に触れられるChatGPT Plusの導入は、多くのビジネスパーソンにとって大きな助けとなるでしょう。
人間のような文章を生成できる
ChatGPT Plusは、自然言語のデータをAIが大量に分析する「自然言語処理技術」を用いることで、まるで人間のような文章生成を実現しています。
GPT-4はGPT-3.5よりも数多くのデータを学習しているため、プロンプトの文脈や意図を深く理解した、違和感のない自然な文章が生成できるのです。
無料版とは一線を画すレベルの精度・表現力・理解力を持つChatGPT Plusは、ビジネスやコミュニケーション、医療や教育など幅広い分野に応用できるため、需要が高まっているのも頷けます。
ChatGPT Plusのメリット
この章では、ChatGPT Plusのメリットを解説します。無料版と比較したときに、特に大きく感じられるメリットは以下の4つです。
- GPT-4を使える
- 生成速度が速い
- 優先的にアクセスできる
- プラグインを使える
順番に見ていきましょう。
GPT-4を使える
ChatGPT Plus最大のメリットは、やはり「GPT-4を使える」ところです。
GPT-4はGPT-3.5よりも数多くのデータを学習しており、プロンプトの文脈を深く理解し、より高度かつ自然な文章を生成できます。
これにより幅広いシーン・分野で活用できるようになり、汎用性が飛躍的にアップしたと言えるでしょう。
また、利用制限に関しても、1回で入力できる文章は25,000文字となっており、GPT-3.5と比較すると10倍以上の文字数です。
これまで複数回に分ける必要があった長文も1度で入力できるため、あらゆるビジネスでの業務効率化が期待できます。
生成速度が速い
ChatGPT Plusでは「GPT-4」と「GPT-3.5」が使えますが、GPT-3.5を使った場合は、無料版の2倍以上速く生成されます。
ただし、幅広いデータセットからより正確な回答を出力するGPT-4では、返答がやや遅い傾向にあるため注意が必要です。
「GPT-4をメインで使いたいのに遅いなら意味がない」と思うかもしれませんが、GPT-4には3時間に50回の利用制限があり、両方を使い分けることになるため、速いに越したことはありません。
GPT-3.5の生成速度は業務の効率化に直結します。特に出力時間の長さをネックに感じていた方にとっては、非常に大きなメリットになるでしょう。
優先的にアクセスできる
ChatGPT Plusでは、ChatGPTの回線が混雑している場合でも、優先的なアクセスが可能です。
利用者の多い時間帯は、無料版だと出力が止まったり、返答速度が遅くなったりすることも珍しくありません。
その点、ChatGPT Plusでは、混雑時のアクセスも安定しているため、ストレスフリーに作業を進められます。
また、ChatGPTの新機能が出た場合にも、ChatGPT Plusユーザーなら優先的に利用可能です。急速に進化していくAI技術を、常にキャッチしたい方にとっては非常に大きなメリットになるでしょう。
プラグインを使える
ChatGPT Plusのメリットとして外せないのが「プラグイン」の存在です。プラグインとは、ChatGPT Plusをより使いやすくするためにインストールする拡張機能を指しています。
たとえば、ニュース検索ができるものや、予約できる飲食店を探せるもの、画像やグラフを簡単に生成できるものなど、様々なプラグインがあります。
プラグインは日々増え続けており、あなたが求める機能によって自由にカスタマイズできるので、日常生活からビジネス利用まで、様々な場面で活躍してくれるでしょう。
【仕事を効率化するおすすめプラグイン4選】
- WebPilot:入力したURL元の情報を取得し、質問回答やページ要約してくれるプラグイン。記事から目当ての情報を見つける手間を省き、リサーチの効率化が図れます。通常のChatGPTは学習していない、Webの最新情報も取得可能です。
- Pluginpedia:入力した求める機能に沿って、あなたに最適なプラグインを提案してくれるプラグイン。日々増え続ける膨大な数のプラグインの中から自分に合ったプラグインを探すのは大変ですが、「Pluginpedia」を使えば一発で解決可能です。
- Show Me:プロンプトに沿った「図」や「グラフ」を生成できるようになるプラグイン。入力したテキストから視覚的に理解しやすい図を作れるため、学習やビジネスに大いに役立ちます。図の変更もできるので、細かい調整にも対応可能です。
- Video Insights:入力したYouTube動画(URL)の内容を分析・要約し、テキストでまとめてくれるプラグイン。動画の要点を短時間で把握できるため、動画を見る時間がないときに重宝します。なお、読み込める動画は最長15分となっています。
ChatGPT Plusの活用事例
ChatGPT Plusは、様々なシーン・分野で活用できる強力なAIツールです。この章では「ビジネス」と「日常生活」において、代表的な活用事例を紹介します。
ビジネスでの活用事例
ビジネスシーンではChatGPT Plusを導入することで、業務効率化やコスト削減を図ったり、生産性の向上や新たなアイデアを生み出すことに大いに役立ちます。
具体的には、以下のようなビジネスシーンで活用可能です。
- 文書・メール作成
- 資料・マニュアル作成
- 営業支援
- カスタマーサポート
- 競合リサーチ
- 広告・PR作成
- アイデア出し
ChatGPT Plusが特に活躍するのは、文書・メール作成やカスタマーサポートなどの定型業務です。定型業務をAIに任せることで、人員コストの削減や生産性を向上させ、Webブラウジング機能を使えば、競合リサーチや分析などの専門的な業務の効率化も図れます。
また、高精度な自然言語処理で専門家目線でのアドバイスを得られるため、様々なアイデア出し・壁打ちにも利用可能です。これは、ChatGPT Plusならではのメリットと言えるでしょう。
このように、様々なビジネスシーンで幅広く活躍するChatGPT Plusですが、あくまで個人・小規模向けのプランのため管理機能やセキュリティ面での懸念も指摘されています。
なお、弊社が提供する「exaBase 生成AI」では、社内独自のコンプライアンスや機密情報を守るための「禁止ワード登録」や、従業員アカウント・利用状況を一括管理できる「ユーザーの一括管理」「全社利用状況モニタリング」など、法人での運用に不可欠な機能をすべて備えています。
1人あたり月額900円〜と格安で利用でき、2週間の無料トライアルもあるため、ChatGPTをお試しで社内運用したい法人に最適なサービスです。
日常生活での活用事例
ChatGPT Plusは日常生活においても様々な問題解決に役立ちます。たとえば、以下のようなシーンで活用可能です。
- SNSとの連携
- ニュース検索
- 不動産検索
- レストラン検索
- 語学学習
- 健康管理
無料版では簡単な調べものができる程度でしたが、ChatGPT Plusではプラグインを駆使してより多くの場面に応用できます。
なお、上記の活用事例は全体のごく一部です。プラグインは日々増え続けており、その利便性は右肩上がりに向上しています。
普段からChatGPT Plusを活用すれば、高度なAIとのコミュニケーションを通じて日常生活をより豊かなものにできるでしょう。
法人向けChatGPTサービス「exaBase 生成AI」
様々なビジネスシーンで幅広く活用できるChatGPT Plusですが、あくまで個人・小規模向けのプランのため、中〜大規模以上の法人にはおすすめできません。
法人向けプランとしてOpenAI公式の「ChatGPT Enterprise」もありますが、ChatGPTを気軽に社内で利用したい場合には、法人向けChatGPTサービスの利用がおすすめです。
ここでは、弊社が提供する法人向けChatGPTサービス「exaBase 生成AI」の基本情報や特徴について詳しく解説しています。
基本情報
サービス名 | exaBase 生成AI |
---|---|
運営会社 | 株式会社エクサウィザーズ |
利用料金 | 月額900円〜/1人 |
言語モデル | GPT-3.5/GPT-4 |
主な機能 | コスト制御 禁止ワード登録 オプトアウト設定 ユーザーログ蓄積 社内外データの取り込み 全社利用状況モニタリング ユーザーアカウント一括管理 |
無料トライアル | あり(2週間) |
特徴
「exaBase 生成AI」では、法人利用に欠かせない以下のような機能が利用可能です。
機能 | 概要 |
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コスト制御 | 上限設定を元に予算オーバーを制御する |
禁止ワード登録 | 社内独自の禁止ワードを登録して機密情報を守る |
オプトアウト設定 | 入力データがChatGPTに学習されることを防ぐ |
ユーザーログ蓄積 | ユーザー単位での利用動向・チャット履歴の確認 |
社内外データの取り込み | セキュリティを確保した社内外データの取り込み |
全社利用状況モニタリング御 | 社内利用状況の日次モニタリングによる分析 |
ユーザーアカウント一括管理 | 従業員アカウントの即時発行・一括管理 |
ChatGPTを社内で利用する場合、社内独自のコンプライアンスや情報漏洩、従業員用アカウントの管理などに最新に注意を払う必要があります。
現場の判断だけで運用すると大きな事故や損失につながる可能性も考えられるため、上記のような法人向けAIの機能を活用し、徹底した管理を行いましょう。
また、費用に関しても「1人あたり月額900円〜」と、OpenAI公式の法人向けプランよりもコストを抑えて導入することが可能です。
まとめ
この記事では、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」の費用やメリット、無料版との違いや活用事例などについて解説しました。
ChatGPT Plusは、GPT-3.5の上位モデル「GPT-4」を利用でき、数多くのデータを学習することで、より高精度かつ自然な文章生成を実現しています。
また、高い安定性やレスポンス速度、プラグインの存在も特徴的で、導入すればビジネスから日常生活まで様々なシーンで役立つこと間違いありません。
とはいえ、ChatGPT Plusはあくまで個人・小規模向けのプランとなっており、中〜大規模以上の法人にはOpenAI公式の「ChatGPT Enterprise」、または法人向けChatGPTサービスの利用をおすすめします。
本記事で紹介した「exaBase 生成AI」は、月額9090円から始められる法人向けAIツールです。2週間無料トライアルも受けられて、絶対に損することはありませんので、ChatGPTの運用を検討している法人企業は、ぜひ一度お試しください。