チャット型AIの言うことを、信じる?信じない?
今後ますます影響力を持つであろう新しいメディア、チャット型AIは、果たして信用に足るのだろうか。
チャット型AIは、しらっとウソを言う。いわゆるハルシネーションと呼ばれる問題だ。僕は、チャット型AIをリサーチアシスタントのように使っている。なのでハルシネーションの問題は自分にとってはかなり大きな問題だ。
チャット型AIが次のメディアとして大きな影響力を持つ中で、われわれはチャット型AIの言うことを鵜呑みにしていいのだろうか。
▼AIはさらに賢くなる
この問題は、今のAIがインターネット上のテキスト情報を中心に学習していることから起こる問題だ。AIは今後、マルチモーダルになっていく。テキスト情報以外にも音声、映像などのデータをも学習していくようになるだろうし、ロボットやIoT機器などから触覚データ、気象データ、その他のデータを通じて学習していくことになる。物理の法則も理解し、数学も得意になっていく。
前出の17世紀のAIが、気象データや地理のデータなどを持ち、数学も得意であれば、ガリレオの地動説が正しいと判断したことだろう。
つまり今後AIが進化し続ければ、この問題は解決するのだと思う。
▼科学的思考と謙虚な態度、直感
問題はいつAIがそこまで進化するのか、ということだ。宇宙の謎をすべて解明するまでにAIは進化するのだろうか。AIはデータによって進化する。宇宙の謎を解明できるだけの宇宙に関するデータを集めることができるのだろうか。
そう考えると、AIが真理に到達するまでに、まだまだ時間がかかりそうだ。
その間、人類はどうすればいいのだろう。1つには、やはりこれまで培ってきた科学的な思考方法で、何が正しいのかを見極めるということが大事だ。ただ科学的な思考でも世の中には分からないことが山のようにある。今日の科学を盲信することなく、謙虚な態度と自分の心の奥底の直感で、そのときどきの判断を下すしかないように思う。
今週のニュースには次のようなものがありました。
◎テック大手の新聞業界離れ
米国ではGoogle、X(旧Twitter)、インスタグラムがニュース部門を縮小し、新聞記事へのリンクを制限し始めているらしい。ニュース記事で議論が荒れるリスクがあるから、とかいうのがその理由らしい。Xのイーロン・マスクは報道機関が嫌いだというのもあるのかも笑。
◎NVIDIAとFoxconnが提携
Foxconnは、台湾の電子機器受託生産会社。NVIDIAと一緒に、AI向け半導体のGPUをどんどん生産していくことになる。これでGPU不足が少しは緩和されるのかな。ということはAIはますます進化する?(ソース NVIDIA 英語)
◎IBMが新デザインのAIチップ開発
メモリを外にメモリを持たないチップのデザインを開発したらしい。最新のAIモデルが25倍早く動くことになるという。(ソース Nature 英語)
◎DALL-E3がChatGPTで利用可能に
画像生成AIのDALL-E3がChatGPT PlusとEnterpriseで利用可能になった。
どんどんいろんな機能を取り込んでいくAIツールと、1つの領域に特化するAIツールの二極化が進んでいるみたい。(ソース OpenAI 英語)