Web3でGoogleマップに勝てるか、ほか ニュースダイジェスト 4-8-2022
ここ最近、個人的に気になった世界のテクノロジー関連ニュースを集めました。この記事は、会員向けの限定公開記事です。未確認の情報や個人的見解を含みますので、一般公開はご遠慮くだい。

◎ Web3でGoogleマップに勝てるか
地図の領域では、Googleマップが圧倒的勝者。Googleの決断力と資金力、タイミングの勝利だと思う。
世界中の市街地のデータを集めて回るという壮大なプロジェクトに乗り出すには、相当の資金力が必要だし、決断力が必要。日本市場だけを相手にする国内企業では、到底無理な話だ。
またGoogle同様の資金力を持つテック大手だとしても、タイミングが遅れたため、Googleに追いつき、追い越すことはできなかった。なぜならAIは先手必勝だからだ。地名検索のAIは、多くの人が使えば使うほどデータが集まり、賢く便利になる。賢く便利になればより多くの人が使って、より多くのデータが集まり、AIはさらに賢くなる。この正のスパイラルのおかげで、先行したGoogleマップの地名検索は、どこよりも使い勝手がいいものになった。
Googleマップがベースになり、Googleはその周辺にいろいろな機能やサービスをつけ始めた。近くのレストランを検索すれば、そのレストランの外観やメニュー、ユーザーレビューも見られる。そこからテイクアウトや宅配の注文もできるようになっている。地図をベースにしたビジネスをする企業に対してGoogleは圧倒的な影響力を持つようになったわけだ。
企業がGoogleマップを利用するには利用料を支払う必要があり4年前にGoogleが利用料を値上げしてきたが、Googleマップが事実上の独占的な地位にいるため、利用企業は値上げに従わざるを得ない状況だったという。
圧倒的な力を持つGoogleマップの独占を阻止するために、有志が集まってオープンソースの地図を作ろうという動きも過去にはあった。しかし結局はGoogleには力が及ばず、Googleマップの地位は不動のままだ。
そこで出てきたのが、Web3的に対抗する地図を作ろうという動き。暗号通貨(トークン)を発行して、地図作りに貢献した人にトークンを配るという。オープンソースの地図は参加者の善意に頼るしかなかったが、トークンというインセンティブを与えることで、非中央集権的な地図ができるのかどうかの挑戦だ。挑戦しているのはHivemapperというスタートアップで、ベンチャーキャピタルからの出資も受けた。
自動車のダッシュボードの上に設置するカメラを約5万円で発売する予定で、それで取得したデータをアップロードすればトークンがもらえる仕組みらしい。
果たしてWeb3がGoogleマップというWeb2に対抗できるのかどうか。Web3の今後を占う意味でも、要注目。
情報ソース:
◎音声言語解析のブレークスルー、Meta社のGSLM
これまでの自然言語処理AIは、テキスト情報を解析していた。音声認識技術で音声をテキストに変換し、テキストを解析することで、話者が何を言ってるのかを認識していた。
ところがFacebook改めMeta社の音声言語解析AIの GSLMは、テキストに変換することなく音声の意味を理解しようというモデル。笑い声や、あくび、声にならない瞬間などの非言語の瞬間を認識し、その意味を理解して前後の音声の意味を理解できるという。
情報ソース
◎画像生成AI「DALL-E 」の精度が向上
「馬に乗った宇宙飛行士」と入力すると、そのものの写真を生成してくれるDALL-E 2。去年から比べて、かなり精度がアップしたみたい。インスタグラムのアカウントもあって、おもしろいアイデアをDMで送れば、写真を生成してくれるみたい。
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◎AIは人の精神状態を音声で認識できるか?
精神科医は、人の喋り方で精神疾患があるのかどうかが判断できるのだそうだ。
鬱患者は、音声に抑揚がなくフラットでやわらかく、音階の幅が狭く、声が小さい傾向があり、単語や文章の間に間をあけることがある、という。
一方で不安神経症の患者は、体の緊張状態が原因で声の質が変わり、早口で呼吸困難になる場合もあるという。
こうした特徴があるのだから、AIで解析すれば、人間では見つけることのできない特徴まで見つけることができるほず。疾患の早期発見につながるのではないかと期待されている。実際にいくつかアプリも出てきているもよう。
ただ今のところ、それらのアプリははなかなか精度が出ないようだ。理由としては、単純に十分なデータが揃っていないかららしい。プライバシーの問題からデータを集めにくいなどといったことも1つの要因らしい。
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◎家庭用EEGデバイスはMuseで決まり。動き出したブレインテック革命
去年、一昨年と、家庭で簡単に脳波を計測できる家庭用EEGデバイスがいろいろと発売されたが、Museが家庭用EEGデバイスのデファクトになりそうな雲行きだ。
Muse自体は、瞑想初心者向けにターゲットを絞って有料瞑想ガイドをアプリ内で販売するというビジネスモデルだが、Museというデバイス自体の出来がなかなか秀逸なんで、サードパーティが追加アプリやデバイスを開発し始めている。
開発者コミュニティができているわけで、古くはWindows、最近ではiPhoneやAndroidのように、サードパーティの開発者コミュニティが出来上がったデバイスはネットワーク効果で価値が勝手に向上し、デファクトのデバイスになっていく。なので、このまま行くとMuseが家庭用ブレインテックのデファクトデバイスになりそうな勢い。
アプリとしては、瞑想の中級者、上級者向けのMind Monitorが、なかなかの出来。Museから送られてくる生データを、いろいろなグラフで表示できるようになっている。
周辺機器としては、Myndliftが要注目。Museに接続することで、頭頂や後頭部に電極をもう1つ追加できる。Museは額と耳にしか電極がないので計測できるデータが限定されていたが、自由に設置できる電極が1つ増えることで計測可能なデータの幅が大きく広がっている。
なのでこのMuseとMyndliftの組み合わせで、ADHDなどの精神疾患を遠隔で治療する精神科医が米国では急増しているもよう。
頻繁にトレーニングしたほうが身体能力が高まるのと同様に、脳も頻繁にトレーニングするほうが回路が組み代わりやすい。週一で通院するよりも、自宅で毎日脳トレのセッションを受けるほうが効果が高いわけだ。脳トレのツールは、ビデオゲームのようになっていて、ゲームを勝ち進んでいけば集中力が高まる、などの効果がでるもよう。脳波を計測しながら、脳トレすることで、その進展具合が医師、患者の双方にはっきりと分かるようになっている。
精神科の治療はこれまで薬物療法が中心だったが、副作用の問題などがあった。なので今後はEEGを使った脳トレに大きく軸足を移していくもようで、精神科の治療のパラダイムシフトと言えそうだ。
瞑想から精神科治療という感じでユースケースが変化してきた家庭用EEGデバイスだが、この後は学生や社会人のパフォーマンスアップやウエルビーイング向上に利用されるようになることは間違いない。
ブレインテック革命がいよいよ動き出した。
情報ソース
◎イーロン・マスクがTwitterの株式を取得した理由
もちろん世論に影響を与えたいから。マスメディアよりもTwitterの方が影響力があるから。
イーロン・マスクは、「絶対的な言論自由主義者」と自分のことを形容しており、最近のTwitterは言論の自由を守るための適切な処置を取っていないと考えているもよう。
ただ絶対的な言論自由主義者といいながら、テスラに不利な情報を公開した社員をクビにしたりしているんだけどねw。
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◎NFTの1/3は買い手がつかず
ブロックチェーン関連の調査会社Nansenによると、売りに出された1930万の作品のうち、1/3の作品は買い手がつかず、1/3は販売価格よりも手数料の方が高くて、売れても損する状態らしい。NFTが儲かるということでいいかげんな作品がいっぱい出展されたんだろうな。もうブームは終わり?結構、早かったなあ。
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◎遺伝子改変ベビーの中国人研究者が釈放される
世界初の遺伝子改変ベビーを産ませた中国人研究者が3年の刑期を終えて釈放された。
釈放されたのは、He Jiankui氏。同氏は2018年に遺伝子を組み替えた受精卵を母体に挿入し、遺伝子が改変された双子の女児を誕生させた。人間の遺伝子を改変することは倫理上の問題があるとして、同氏は世界中から非難されたほか、中国の医療規則に違反としたとして有罪判決を受け、収監されていた。
遺伝子改変はエイズに感染しないようにするためで、エイズの根本的撲滅に貢献することでノーベル賞を受賞できると、本人は考えていたという。
環境によりよく順応するために自分たちの遺伝子を組み替えて何が悪い、と考えたのだろう。果たして、彼のこの価値観が広まっていくのかどうか。「意識的な進化」の著者のバーバラ・マークス・ハバード女史は、こうした価値観が、今後広がっていくはずだと予測している。
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◎夢の中に広告を表示させる実験
下の動画を見てもらったあと、同じ音楽を流しながら寝てもらうと、3割の人がビールの夢を見たという。
Coors以外にもマイクロソフトや、バーガーキングも同様の実験を行なっているらしい。いいのか?
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◎Facebook初のユーザー減
前四半期比50万人減の19億3000万人ユーザーになった。四半期の数字としては初の減少。若者は抜けていってるんだろうな。
そういえば日本のFacebookも最近はあまりおもしろくない。代わりにTwitterがちょっと復活している感じがする。友人とのやり取りもTwitterのDMですることが増えてきた。
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◎3Dプリンターで精子細胞!?
ブリティッシュコロンビア大学の研究者たちが3Dプリンターを使って睾丸細胞を作ったところ、精子を生成できる兆しが見えてきたという。ちょっとセンセーショナルな見出しになりそうなニュースなんだけど、元記事や論文へのリンクがないので、どの程度の話か分からず。
情報ソース
◎中小企業向け炭素計算機を無料で提供
大企業向けは有料。車両のガソリン料金やオフィスの電気代などを入力すれば、二酸化炭素をどの程度排出しているのかを計算してくれるらしい。
情報ソース