お客様の声

exaBase IRアシスタントの導入から、機関投資家との個別面談や株主総会の想定問答にかかる時間を大幅に圧縮し、コア業務に注力

東海東京フィナンシャル・ホールディングス

業種 金融商品取引業
従業員数2,655名(2024年3月31日現在)
用途IRの業務効率化
  • 岡部 博行
    執行役員 広報・IR部長/ソーシャル・バリュー&ジャスティス推進部長
    岡部 博行
  • 夜久 真理子
    広報・IR部
    夜久 真理子
  • 蓮尾 永里香
    広報・IR部
    蓮尾 永里香

事例概要

課題

  • IRの重要性が高まる中で、全体的に業務が煩雑になっていた
  • 投資家面談数が増加する中、議事録を作成し、論点整理を行うなどの負担が高まっていた
  • 株主総会の想定問答作成に100名近い社員が関わっており、業務負荷を軽減させる必要性を感じていた
  • 株主総会の想定問答は各部署が独自に作成していたため、網羅性や必要な質問・回答が準備されているか不明確なところがあった

導入の決め手

  • 音声・動画データに基づき、精度の高い文章書き起こしや議事録作成が可能となり、議事録作成にかかる時間が大きく圧縮できる
  • 当社側の回答等のナレッジも蓄積されるため、広報・IR部の人材育成や情報共有が円滑になる
  • 網羅性の高い想定問答が作成できる

効果

  • 機関投資家との個別面談や株主総会の想定問答作成業務時間が短縮され、付加価値を創造する業務、本質的な経営戦略の検討や投資家に伝えたいメッセージを練るための準備に時間をかけられるようになった
  • 機関投資家との個別面談時の議事録作成にかかる時間を削減することができた

全国に多拠点を展開する総合証券会社を中核として、総合金融業を展開する東海東京フィナンシャル・ホールディングス。デジタル分野にも力を入れており、経済産業省や東京証券取引所などが選定する「DX銘柄」に2021年から3年連続で選定され、2024年は「DX注目企業」に選定されています。
IRの重要性が増す中、同社では、機関投資家との個別面談をさらに充実させ、IR面談や株主総会の想定問答の網羅性を高める必要性を感じていました。そこでIR業務をさらに効率化し、より質の高い面談や株主総会の運営を実現するために「exaBase IRアシスタント」を導入されました。
今回は執行役員 広報・IR部長/ソーシャル・バリュー&ジャスティス推進部長 岡部 博行 様と広報・IR部 夜久 真理子 様、蓮尾 永里香 様の3名に、IR業務を行う中で感じていた課題、exaBase IRアシスタントの導入に至った経緯や効果、今後の展開についてお話を伺いました。

IR業務に100人近い人員が割かれることも

生成AIを導入された経緯について教えてください。

岡部:2023年4月に、生成AIをどのように業務に展開できるか、制約条件なく活用範囲を検討するプロジェクトチームが社内で立ち上がりました。そこから特化型業務に生成AIを使っていこうという流れになり、日増しに業務が煩雑になっていたIR業務をサポートしてくれる生成AIを導入しようと考えたのがそもそもの経緯です。

IR業務に関して、どのような課題を抱えておられたのでしょうか?

夜久:私が所属している広報・IR部は、IRのほかにも適時開示や対外広報、コーポレートブランド戦略に係る企画・立案など幅広い業務を行っている部署になります。IR業務に関する課題感としては、機関投資家との対話の機会を増やしたい、より深いコミュニケーションを取りたいとの思いから、質量の両面からIR業務を高度化していく中で、業務負荷が日増しに増えていくというものです。

岡部:IRの重要性が年々増してくる中、機関投資家やアナリスト、個人投資家との対話を増やすことで、業務が複雑化、煩雑化してきておりました。IR・広報業務は専門性が高いため、例えば機関投資家と対話を行った際の対応内容や議事録の作成などについては、全てアナログで対応していましたが、業務効率化のためには、そうした議事録作成や投資家からの質問に対する回答の準備などにおいてデジタルを活用する必要があると強く感じていました。 もう一つ課題に感じていたのが、株主総会の想定問答の準備です。当社では株主総会の半年前くらいから、30〜40の部署がそれぞれ自部署に関連する想定問答を作成するのですが、ここにかなりの経営リソースをかけています。想定問答を作成する担当者だけでなく、チェックする管理職、役員も含めると、全体で100名近い人員がこの業務に深く携わる形になっています。

テキスト作成にかかる時間が圧縮され、コア業務に注力できるようになった

exaBase IRアシスタントを導入されて、いかがでしたか?

夜久:「AIの書き起こしは精度が低い」というイメージが強かったので、これまではあまり議事録作成などに生成AIを使おうとは考えていませんでした。そのため機関投資家との面談の際には、現場で話を聞き取りながらその場でテキストに入力し、後で音声を聴き直してテキストを整えるという作業が発生していました。 しかしexaBase IRアシスタントを使わせていただき、想像以上に精度が高い文章が出来上がってきたので驚きました。ゼロからテキストを作っていくよりも大幅に作業時間を短縮することができました。 テキストの作成にかかる時間が短縮されたことによって、本来力を入れたかった機関投資家への対応に多くの時間を割けるようになりました。機関投資家からはかなり踏み込んだ質問をされることがありますので、それに対してより精度の高い回答を容易する業務に時間を取っていけるようにしたいと思っています。

岡部:トータルで業務時間自体が大幅に短縮できたというよりも、今まで手薄だったところに時間をかけることができるようになったと感じています。 株主総会の想定問答作成にかかる作業時間も、今後大きく削減することができると期待しています。具体的には、統合報告書や有価証券報告書、決算関連資料や幹部の取材インタビュー記事に基づき、どのような質問が投資家から寄せられるか、という観点で多面的な質問を生成してくれると、業務負荷が大きく軽減されると思っています。

今後exaBase IRアシスタントに期待すること

今後、exaBase IRアシスタントに期待することがあれば教えてください。

岡部:株主総会の想定問答については、想定問答の作成は各部署が独自で行っているため、必要な想定問答が網羅されているのか事務局側でチェックすることが難しいという現状がありました。しかしexaBase IRアシスタントを使うことで、この辺りも漏れがなく、精度も上げられそうだという期待があります。 効率化もそうですが、やはり重要なのは人間が行うIR業務のレベルアップ、高度化です。投資家との対話の質の向上、企業価値の向上に向け、exaBase IRアシスタントを今後ますます活用していきたいと考えています。