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NotebookLMとは?機能・料金・活用事例

NotebookLMとは?機能・料金・活用事例

NotebookLMは、Googleが提供するAIリサーチツールです。手元の資料をアップロードするだけで、AIが要約や質問応答を行い、回答の根拠となるソース箇所も明示してくれます。

この記事では、NotebookLMの仕組み・主要機能・料金プラン・ChatGPTやGeminiとの違い・ビジネス活用事例を解説します。

NotebookLMとは?Googleが提供するAIリサーチツールの概要

NotebookLMとは、Googleが開発・提供するAIリサーチアシスタントです。ユーザーが追加したソースを情報源として、要約・質問応答・情報整理を行うソースベースAIとして設計されています。

NotebookLM使用画面

NotebookLMの基本的な仕組み

NotebookLMは、質問に応じてソース内の関連情報を参照しながら回答を生成します。一般的な生成AIは事前に学習した膨大なデータから回答を生成しますが、NotebookLMはユーザーが指定したソース(資料)の中から該当箇所を検索し、その内容に基づいて回答を生成します。

この仕組みにより、回答ではインライン引用を確認でき、根拠となるソースをたどりやすいのが特徴です。また、ソースに基づく回答とインライン引用により、一般的な汎用AIより根拠を確認しやすい設計になっています。

NotebookLMはGoogleのGeminiモデル群を活用して、ソースに基づく要約や質問応答を行います。

出典:「Learn about NotebookLM」Google NotebookLM Help

NotebookLMはどのような場面で使われているか

NotebookLMの利用シーンは個人の学習・研究から企業の業務効率化まで多岐にわたります。その一つの場面として大量の資料を短時間で把握する必要がある状況が挙げられます。

NotebookLMは機能が豊富なため、使いこなすには何ができるのかを把握しておくことが大切です。

NotebookLMの主要機能一覧

NotebookLMは、単なるチャットAIではなく、資料の読解・分析・可視化までを一貫して支援するツールです。2026年6月時点で利用できる主要機能は、以下のとおりです。

ソースの読み込みと質問応答

NotebookLMでは、さまざまな形式のファイルをソースとしてアップロードできます。対応ソースはPDF・Word・Googleドキュメントなど10種類以上のファイル形式と、音声・画像にも対応しています。YouTube動画のURL、WebサイトのURL、貼り付けテキストも指定できます。

ソースをアップロードすると、AIがその内容を分析し、ユーザーの質問に対して該当箇所を引用しながら回答します。回答にはインライン引用が付くため、どのソースのどの部分を根拠としているかを確認できます。

出典:「Add or discover new sources for your notebook」Google NotebookLM Help

音声概要(Audio Overviews)で「聴く」リサーチ

音声概要は、アップロードしたソースの内容をAIが音声で解説する機能です。既定のDeep Diveでは2人のAIホストが対話形式で解説し、Briefなど他形式も選べます。ポッドキャスト番組のような掛け合いで、資料の要点を音声で把握できることが特徴です。

音声概要は2025年4月に日本語を含む50以上の言語で利用可能になりました。現在、NotebookLM全体で80以上の言語をサポートしています。日本語でも音声概要を生成できます。

出典:「NotebookLM の音声概要が日本語を含む 50 以上の言語で利用可能に」Google NotebookLM Help 2025年4月

Learn about NotebookLM」Google NotebookLM Help

マインドマップ・スライド生成で情報を可視化

マインドマップやスライド生成などの可視化機能もNotebookLMでは利用できます。

マインドマップ生成は、ソース内のトピック間の関係性を視覚的に整理する機能です。資料が複雑な場合でも概念の繋がりがひと目でわかります。

AIにより、資料内容をもとにスライドやインフォグラフィックを生成できます。スライドはNotebookLM内で表示でき、PDFとしてダウンロードや共有ができます。インフォグラフィックは、ソースの要点を視覚的に整理した要約画像として生成でき、PNGファイルとしてダウンロード可能で、複数のスタイルやカスタマイズ設定を指定できます。

マインドマップの使用例

出典:「Generate a Slide Deck in NotebookLM」 Google NotebookLM Help

Generate an Infographic in NotebookLM」 Google NotebookLM Help

Deep Researchで外部情報も調査

Deep Researchは、手元の資料だけではカバーしきれないテーマについて、外部の情報源をAIが自動で調査・補完する機能です。NotebookLMの「ソースベース」という基本設計を維持しつつ、調査範囲を外部に広げた拡張機能と位置づけられます。

調査結果は引用付きのレポートとして出力され、ユーザーが内容を確認してからノートブックに取り込む流れです。自動で取り込まれるわけではないため、意図しない情報がソースに混入するリスクは抑えられる設計になっています。

出典:「Add or discover new sources for your notebook」 Google NotebookLM Help

NotebookLMの使い方

「AIツールは導入が難しそう」と感じる方もいるかもしれません。しかし、NotebookLMはGoogleアカウントさえあれば、簡単に利用を開始できます。

Googleアカウントでログインしてノートブックを作成

NotebookLMの利用には、Googleアカウントが必要です。NotebookLMの公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインすると、すぐにノートブックの作成画面が表示されます。

ノートブックはプロジェクトや調査テーマごとに分けて管理できる単位です。「新規ノートブック作成」を選択すると、ソースのアップロード画面に移ります。

ソースをアップロードしてAIに質問する

ノートブックを作成したら、分析したい資料をアップロードします。PDFファイルのドラッグ&ドロップ、Googleドライブからの読み込み、URLの貼り付けなど、複数の方法でソースを追加できます。

ソースのアップロードが完了すると、画面下部にチャット欄が表示されます。「この資料の要点を3つにまとめて」「○○について詳しく教えて」など、自然な日本語で質問を入力するだけで、AIがソース内容に基づいた回答を生成してくれます。1つのノートブックに無料版で最大50件のソースを追加可能です。

NotebookLMの料金プランを比較

NotebookLMは無料で利用を開始できます。基本機能は無料版でも利用可能ですが、業務での本格利用や組織導入を検討する場合は、有料プランの機能上限を把握しておく必要があります。

以下は、2026年6月時点の各プランの比較です。

項目 Standard(無料) Google AI Plus Google AI Pro Google AI Ultra Enterprise(Google Cloudまたは対象Workspace)
料金 0円 月額1,200円 月額2,900円 月額36,400円 要問合せ
ノートブック数 100件 200件 500件 500件 カスタム
1ノートあたりソース数 50件 100件 300件 600件 カスタム
1日あたりチャットクエリ 50回 200回 500回 5,000回 カスタム
音声概要生成 3回/日 6回/日 20回/日 200回/日 カスタム
Video Overviews 3回/日 6回/日 20回/日 200回/日 カスタム
Deep Research 10回/月 3回/日 20回/日 200回/日 カスタム
セキュリティ管理 基本 基本 基本 基本 VPC-SC、IAM、Data residency、CMEK などの追加管理機能

Google AI Proは月額2,900円で、その特典の一部としてNotebookLMの上限拡張を利用できます。個人での利用であれば無料版で十分なケースも多いですが、ソース数やクエリ数の上限を超える業務利用にはGoogle AI Proが適しています。

組織向けの拡張利用は、Google Cloudまたは対象Google Workspaceプラン経由で提供されます。大規模な組織での導入を想定しており、VPC-SC、IAM(Identity and Access Management)による細かなアクセス制御やデータの保管場所の指定が可能です。

出典:「Upgrade NotebookLM」 Google NotebookLM Help

どのプランを選ぶべきか

NotebookLMの利用プランは、利用目的と規模に応じて選び分けるのがよいでしょう。

個人学習や小規模なリサーチ目的であれば、Standard(無料版)で十分に活用できます。ソース50件・クエリ50回/日の制限内で収まるケースが多いためです。

軽い業務利用ならGoogle AI Plus、本格利用ならGoogle AI Proを検討するのがよいでしょう。ソース300件・クエリ500回/日への拡張に加え、Deep Researchが1日20回まで利用できるため、調査業務の時間を短縮しやすくなります。

機密文書を扱う組織や、大規模な社内展開を計画している場合は、Enterprise(Google Cloudまたは対象Workspaceプラン経由)が推奨されます。理由としてVPC-SC・IAMによるアクセス制御やデータリージョンの指定など、企業向け水準のデータ保護が利用できるためです。Google Cloud 経由の NotebookLM for enterprise には、月額9米ドル/ライセンスの公開価格が案内されているプランがあります。一方で、Google Workspace 経由の提供条件は契約内容によって異なるため、詳細は公式サイトまたは営業窓口での確認が必要です。

NotebookLMとGeminiの違いとは?

NotebookLMとGeminiは、いずれも生成AIツールですが、設計思想と得意領域が異なります。NotebookLMは「手元の資料を深く読む」ことに特化し、Geminiは「Google検索と連携した最新情報の提供」を得意としています。

比較項目 NotebookLM Gemini
情報源 ユーザーが追加したソース+Deep Researchによる外部情報取得 事前学習データ+Google検索
得意領域 ドキュメント分析・要約・比較 最新情報検索・マルチモーダル処理
根拠表示 インライン引用でソース箇所を明示 回答内に参考リンクを表示
ハルシネーションリスク ソースベースで引用確認しやすく、汎用AIより誤りを検証しやすい 中程度
料金(個人向け) 無料〜月額2,900円(Google AI Pro) 無料〜月額2,900円(Google AI Pro)
組織向け管理機能 Enterprise版でVPC-SC・IAM・リージョン指定 Google Workspace経由
提供元 Google Google

NotebookLMが向いているケース

NotebookLMは、「すでにある資料から正確に情報を引き出したい」場面に適しています。契約書のレビュー、研究論文の横断比較、大量の議事録からの論点抽出など、出典の正確さが求められる業務に向いています。

なお、Google製AIツールの全体像については、同じGoogle製のLLMであるGeminiの特徴や機能を紹介した過去記事も参考になります。NotebookLMがドキュメント特化型であるのに対し、Geminiは汎用的なAIアシスタントとして位置づけられています。

回答は追加したソースのみを根拠に生成され、各文に引用番号(インライン引用)が付く

Geminiが向いているケース

一方、Geminiは「まだ形になっていないアイデアを広げたい」場面に強みがあります。ブレインストーミング、企画書の叩き台作成、プログラミング支援などが代表的な用途です。

また、Google検索との統合によりリアルタイムの情報取得においてもGeminiの方が奨励されます。具体的には最新ニュースの要約やトレンド調査が挙げられます。

NotebookLMのビジネス活用シーン

NotebookLMは、リサーチ・情報収集の効率化から社内ナレッジ管理、議事録の要点抽出まで、幅広いビジネス場面で活用されています。情報検索の手間を減らす手段として、代表的な活用シーンを解説します。

リサーチ・情報収集の効率化

マーケティング部門での競合分析や市場調査のレポート作成は、NotebookLMが効果を発揮しやすい領域です。複数の調査レポートや業界資料をソースとしてアップロードし、「競合A社とB社の戦略の違いは何か」「この市場の成長要因をまとめて」と質問することで、複数の資料をまたいだ分析結果を短時間で得られます。Deep Researchを活用すれば、手元の資料だけでは不足する外部情報も自動で収集・補完でき、調査の初動を効率化できます。

研究・開発部門では、論文レビュー用途にも活用しやすいです。関連論文を複数アップロードし、手法の比較や結論の整理をAIに依頼する使い方が良いでしょう。マインドマップ機能を使えば、複数論文にまたがるテーマの関係性を視覚的に整理でき、スライド生成機能でレビュー結果を即座にプレゼンテーション形式にまとめることも可能です。 調査対象ごとにノートブックを分け、参照資料を明示したうえで比較させると、回答の検証がしやすくなります。

社内ナレッジの一元管理と共有

社内に散在するマニュアルや規程類、過去のプロジェクト報告書などをNotebookLMに集約することで、部門横断的なナレッジベースとして活用できます。

有料プランでは、ノートブックの共有オプションが拡張されます。たとえば「Chat View」では、ソース一覧やノートを非表示にし、チャット画面のみを共有相手に提示できます。ただし、Chat Viewは表示範囲を制限する機能であり、ソースへのアクセス権限そのものを制御する機能ではありません。機密文書を含むノートブックの共有には、Enterprise版のIAMによるアクセス制御の併用が推奨されます。

会議の議事録分析と要点抽出

NotebookLMは音声ファイルの読み込みにも対応しているため、会議の録音データをソースとしてアップロードし、要約やアクションアイテムの抽出を行えます。「この会議で決定された事項を一覧にして」「発言者ごとの主張をまとめて」など、目的に応じた質問で必要な情報を引き出せます。

また、議事録作成に加え、過去の会議録を蓄積して横断検索することで、「3カ月前の会議で○○について何が議論されたか」といった振り返りにも活用できます。音声概要機能を使えば、長時間の会議録を短時間のダイジェスト音声として把握することもできます。

NotebookLMのセキュリティとプライバシー

NotebookLMにアップロードしたデータは、フィードバックを提供しない限り、GoogleのAIモデルのトレーニングには使用されません。

個人のGoogleアカウントでは、改善のためにフィードバック送信時の文脈全体が人間のレビュアーによって確認される場合があります。一方、Google WorkspaceおよびEducationアカウントでは、人手によるレビューは行われません。企業が機密性の高い文書を扱う場合は、Enterprise版の利用が推奨されます。

Enterprise版(Google Cloudまたは対象Workspaceプラン経由)では、以下のセキュリティ機能が利用可能です。

  • VPC-SC(Virtual Private Cloud Service Controls)による境界制御
  • IAM(Identity and Access Management)による細かなアクセス制御
  • データの保管場所(リージョン)の指定
  • Google Work Spaceの管理者がアクセス設定やライセンス管理を実施

組織としてNotebookLMを導入する場合は、最初から全社展開するのではなく、まず特定部門でパイロット導入し、機密度の低い文書から活用範囲を少しずつ広げていくことが奨励されます。なお、GoogleドライブからファイルをソースとしてNotebookLMに取り込むのは、Enterprise固有ではなく一般機能の一つです。

出典:「Upgrade NotebookLM」 Google NotebookLM Help

NotebookLMは誰に向いている?向き・不向きの整理

「NotebookLMを導入すべきかどうか」は、自社の業務特性やAI活用の目的によって判断が分かれます。「手元の資料を深く掘り下げたい」業務には適しており、ゼロからの発想支援を主目的とするなら、ChatGPTなどの汎用AIの方が適する場面が多いです。

NotebookLMが向いているのは、次のような業務やユーザーです。

  • 大量の資料を短時間で読み込み、要点を抽出する必要がある(リサーチ・コンサルティング・法務など)
  • 社内文書やナレッジを一元管理し、検索性を高めたい
  • 出典の正確さが重要な業務で生成AIを活用したい
  • Google Workspaceを日常的に利用しており、既存環境との統合を重視する

一方、NotebookLMが向いていない場面もあります。

  • ゼロからアイデアを創出したい場面
  • リアルタイムのWeb検索が必要な調査業務
  • ソースに存在しない一般知識に基づく回答が必要な場面

企業全体で生成AIを業務に活用したい場合は、NotebookLMのようなドキュメント特化型ツールと、汎用的な生成AIプラットフォームを用途に応じて使い分ける運用がよいでしょう。

まとめ

NotebookLMは、Googleが提供するソースベースのAIリサーチツールです。ユーザーが追加したソースを情報源とすることで、根拠を確認しやすい形で要約・質問応答・可視化といった高度な情報処理を実現しています。

無料版でも基本機能は十分に利用できるため、まずは自社の業務資料をアップロードして試用するところから始めることが推奨されます。組織導入を検討する場合は、Enterprise版のセキュリティ機能を確認したうえで、パイロット部門で試験運用し、段階的に拡大するのが現実的です。

NotebookLMは「すでにある資料を深く活用するためのAI」であり、ChatGPTやGeminiとは異なる価値を提供するツールです。自社の業務課題に照らして、NotebookLMを含む複数のAIツールを目的別に使い分けることで、生成AIの導入効果を引き出しやすくなります。

なお、NotebookLMは資料読解や要点抽出に強い一方で、組織全体の業務に生成AIを展開するには、権限管理や活用ルールの設計、用途に応じたツールの使い分けも大切です。たとえば、ドキュメント読解にはNotebookLM、より広い業務活用や社内展開にはexaBase生成AIなどの生成AIプラットフォームを組み合わせることで、現場の生産性向上とガバナンスの両立を図りやすくなります。

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著者

エクサウィザーズが誇るAIエンジニアや、DXコンサルタントを始めとするプロフェッショナルの監修の元、マーケティンググループが監修・執筆しています。