生成AIで業務効率化に成功している企業の事例を教えてください。対象となる業務(例:問い合わせ対応、資料作成、社内検索など)と、得られた効果(工数削減、品質向上など)を、可能であれば数値や改善前後の変化も含めて具体的に知りたいです。
この質問の回答者
生成AIで業務効率化を進める企業に共通するのは、トップダウンで全社的な方針を持ち、いきなり難しい業務の完全自動化を目指さないことです。
導入を成功させるためには、以下の3点を整理することが重要になります。
- 対象業務の選び方
最初は「間違えてもリスクが少ない業務」から始めるのが鉄則です。営業の提案書作成や広告コピーのアイデア出しなど、まずは「質より量」で勝負できる領域から取り組みます。
一方で、「残業が多いから」という理由だけで、経理や法務、品質管理のような「正確性が絶対条件となる業務」から着手するのは避けるべきです。生成AIは確率に基づいて文章を生成する仕組み上、事実と異なる内容を出力するリスク(ハルシネーション)をゼロにはできず、ミスの許されない確定処理などにいきなり適用するには最も難易度が高いため、初期のテーマには適していません。
- 運用保守コストを見据えたツール選定
初期費用を抑えるために、自社専用の環境構築や無料のオープンソースツールを導入するケースがあります。しかし、AI技術は進化が激しいため、新機能のアップデートや運用保守の手間が情報システム部門に重くのしかかり、かえって追加費用がかさんでしまう課題があります。厳しいセキュリティ基準を満たしつつ、保守運用の負担を軽減できるツール選びが重要です。
- 属人化を防ぐ「ワークフロー型」の活用
現場の社員が毎回プロンプト(指示文)を入力する使い方では、個人のIT知識レベルややる気によって成果に差が出てしまいます。そこで、プロンプトを打たなくても自動で動く「ワークフロー型」の導入が鍵となります。
例えば、会議の音声をジャンルごとに集約して独自のデータベースに蓄積したり、メールの内容を自動で読み取って社内のコミュニケーションを円滑にしたりと、社員のスキルに依存しない組織的な自動化の仕組みづくりが必要です。
■具体的な活用事例:ファミリーマート様とイオン様
こうしたポイントを踏まえた事例を紹介します。エクサウィザーズが支援したファミリーマート様の事例では、店舗を指導する担当者から本部への問い合わせ対応や、報告書の添削、アンケート集計などに生成AIを活用し、関連作業の時間を最大50%削減することにつながっています。
また、イオン様の事例では、RAG(検索拡張生成)機能を活用して膨大な社内資料を読み込ませることで、検索の利便性を飛躍的に高めています。こうした成果を組織全体に広げるためには、利用状況や削減時間をダッシュボードで可視化し、現場の優れた活用法を発見して横展開していくことが不可欠です。
法人向け生成AIサービス「exaBase 生成AI」は、複数の最新モデルを用途別に使い分けられるだけでなく、簡単なRAG構築、利用ログ管理、アクセス制御、業務削減時間の可視化機能(ダッシュボード)を備えています。
さらに、国内でのデータ処理やISMS認証取得といった強固なセキュリティ環境に加え、レベル別研修や継続的なサポート(内製化支援など)も充実しているため、現場活用と管理・統制を両立しやすいサービスです。機能や特長、他社での豊富な導入事例などを確認したい方は、資料ダウンロードから詳細をご覧いただけます。