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【2025年最新】日本のAI企業19選!提供サービスや事例を紹介

【2025年最新】日本のAI企業19選!提供サービスや事例を紹介

2025年、生成AIの進化は留まることを知らず、ビジネスのあらゆる場面でAI活用が不可欠な時代となりました。特に、労働力不足や生産性向上が急務とされる日本において、AIはもはや単なる「バズワード」ではなく、企業の競争力を左右する重要な経営基盤です。

しかし、「どのAI企業に相談するのが自社の課題に最適なのか」「技術力や実績をどう見極めれば良いのか」といった悩みを抱える担当者は少なくありません。

本記事では、2025年の最新情報に基づき、提供サービスや導入事例を紹介します。さらに、記事の後半では、DX担当者が自社に最適なAIパートナーを選定するための具体的な5つのポイントを解説します。

AIシステム開発・導入支援企業13選

このカテゴリでは、企業の個別課題に対してAIソリューションのコンサルティングから開発、導入、運用までをワンストップで支援する実力派企業をご紹介します。

株式会社Preferred Networks

事業概要

2014年3月に設立された、深層学習(ディープラーニング)などのAI開発を手がけるベンチャー企業です。プログラミングコンテストの世界大会などで活躍したトップレベルのエンジニアが創業メンバーとなっており、世界トップクラスの技術力が強みです。「現実世界の課題解決」をミッションに掲げ、深層学習技術を現実世界の様々な分野で応用するための研究開発を行っています。

 

提供サービス・プロダクト

・Matlantis

データ分析と可視化を通じて、企業の意思決定を支援するプラットフォームです。ユーザーは直感的なインターフェースを利用して、複雑なデータを簡単に操作・分析でき、リアルタイムでの洞察を得ることが可能です。

・Preferred Networks Visual Inspection

工業製品や食品などの外観検査を自動化するAIソフトウェア。少量の学習データでも高精度な検査を実現します。

 

導入事例

・AGC株式会社

AGCは、新規ガラス開発の時間とコスト削減という課題に対し、原子レベルシミュレータ「Matlantis™」を導入。ガラスの硬さを示す重要物性「ヤング率」を、大規模・高速シミュレーションで予測するモデルを構築しました。これにより、実験・評価回数を大幅に削減し、開発期間の短縮と、従来は困難だった広範囲な材料探索を実現しました。

参考:従来の「実験ありき」から、Matlantisで計算してから実験する開発プロセスが可能に

 

公式HP

https://www.preferred.jp/ja/

株式会社 PKSHA Technology

事業概要

2012年設立。自然言語処理、画像認識、深層学習技術などを用いたアルゴリズムの研究開発と、それらを活用したソリューション・プロダクトの提供を行う企業です。「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに、アルゴリズムで社会の課題解決を目指しています。

 

提供サービス・プロダクト

・PKSHA ChatAgent

AIがチャットを通じた自然な対話で社内外の問い合わせを自動化するAIチャットエージェント。

・PKSHA VoiceAgent

コールセンター向けのAIを活用したIVR製品です。音声認識・入電分析・振り分け・自動応答などを行い、電話対応を自動化。

 

導入事例

・ANA

PKSHA Chatbotを導入し、顧客の問い合わせ対応を効率化しました。これにより、顧客体験の向上を実現しています。

参考:カスタマーサポートで重要なのは「お客さまの今知りたい」に寄り添うこと|ANAが取り組む「PKSHA Chatbot」を使った顧客の課題解決事例

・パーソルキャリア

PKSHA AIヘルプデスクを導入し、バックオフィスの問い合わせ工数を削減。生産性とエンゲージメントの向上を目指しています。

参考:「PKSHA AI ヘルプデスク」をパーソルキャリアが導入

 

公式HP

https://www.pkshatech.com/

株式会社エクサウィザーズ

事業概要

2016年設立。AIやAIエージェントなど最新の技術を活用したサービス・プロダクトを提供することにより、様々な業界の課題解決と価値創造を支援するAI企業です。「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する」をミッションに掲げ、企業自らがAIエージェントを作り、使いこなし生産性をあげていく世界を実現していくことを目指しています。DX人材育成サービスや介護領域のCareWizシリーズも展開しています。

 

提供サービス・プロダクト

AI技術を社会の様々な分野に応用するためのプラットフォームやプロダクトを提供しています。

exaBase 生成AI

企業向けChatGPTサービス。セキュアな環境で利用でき、プログラミングや資料作成など、多様な業務の効率化を支援します。 

exaBase DXアセスメント&ラーニング

従業員のDXスキルを可視化し、個々に最適化された学習コンテンツを提供することで、企業のDX人材育成を支援します。

 

導入事例

イオン株式会社

イオン株式会社では、グループ企業約90社・1000人に「exaBase 生成AI」を導入。業務効率化と新たな価値創造を目指しています。 

参考:イオン×エクサウィザーズ 全業態90社1000人に「exaBase 生成AI」を3カ月で導入

・中国電力株式会社

中国電力株式会社と共同で、AIを用いて水力発電所の発電計画を最適化するシステムを開発。CO2排出量の削減にも寄与しています。 

参考:エクサウィザーズと中国電力 AIによる水力発電所の運転計画システムを本格運用へ

 

公式HP

https://exawizards.com/

株式会社FRONTEO

事業概要

2003年設立。株式会社FRONTEOは、独自開発のAI「KIBIT」を活用し、ライフサイエンスAI(創薬支援・医療機器開発)とリーガルテックAI(法務支援)を中心に、社会課題解決を目指すAIソリューションを提供しています。

 

提供サービス・プロダクト

リーガルテックAI

国際訴訟などに必要な電子証拠開示(eディスカバリ)や不正調査を支援するソリューション。膨大なデジタルデータから必要な証拠を効率的に発見します。 

Drug Discovery AI Factory
論文データなどを解析し、創薬研究や個別化医療を支援するAIシステム。新たな治療法や医薬品の開発に貢献します。 

 

導入事例

・SMBC日興証券株式会社

SMBC日興証券株式会社では、AIが膨大なモニタリングデータを全量チェックすることで、コンプライアンス遵守と業務効率化を両立させています。 

参考:SMBC日興証券株式会社人とKIBITが協力して膨大な量のモニタリングデータの全量チェックを実現AI の力で社員の経験差によるばらつきも解消

・AGC株式会社

AGC株式会社では、熟練技術者の持つ暗黙知をAIに学習させ、技術・技能伝承に活用。次世代へのスムーズな技術継承を支援しています。

参考:AGC株式会社熟練のガラス製造技術を次世代へ 創業113年のガラス製造企業が挑むAIによる技術・技能伝承

 

公式HP

https://www.fronteo.com/

株式会社ブレインパッド

事業概要

2004年に設立された、データサイエンスのリーディングカンパニーです。「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」をミッションに掲げ、国内最大規模のデータサイエンティスト集団による分析・コンサルティングサービスと、データ活用を自動化・効率化するSaaSプロダクトを提供しています。

 

提供サービス・プロダクト

Rtoaster(アールトースター)

あらゆる顧客データを統合・分析し、精度の高いパーソナライズを実現するCDP/MAプラットフォーム。顧客体験の向上に貢献します。

Probance(プロバンス)

機械学習を搭載したBtoC向けマーケティングオートメーションツール。顧客一人ひとりに最適なコミュニケーションを自動で行います。

 

導入事例

・ぴあ株式会社

ぴあ株式会社では、顧客ごとに最適化されたメール配信を実現。導入後2ヶ月でコンバージョン率が目標比1.5倍になるなど、マーケティング効果の向上に貢献しました。

参考:ぴあ様 導入事例

・髙島屋

髙島屋オンラインストアにMAツール「Probance」を提供しました。データ活用基盤の整備と施策により、サイト訪問者数39%増、売上33%増を実現しました。

参考:高島屋様 導入事例

 

公式HP

https://www.brainpad.co.jp/

HEROZ株式会社

事業概要

2009年設立。「驚きを心に」をコンセプトに、将棋AIの開発で培った独自のAI技術を様々な産業分野へ展開するBtoB AIソリューションカンパニーです。特に将棋の世界では、現役プロ棋士に勝利した「Ponanza(ポナンザ)」の開発で知られています。その高度な意思決定AIを強みに、企業の課題解決を支援しています。

 

提供サービス・プロダクト

独自のAI「HEROZ Kishin」を軸に、各業界に特化したソリューションを提供しています。 

HEROZ Kishin

将棋AIから生まれた意思決定AI。膨大な選択肢の中から最適な一手を導き出す技術を、金融、建設、エンターテイメントなどの分野に応用しています。 

HEROZ ASK

HEROZが提供する生成AI SaaSで、ChatGPTなどの生成AIを活用し、社内に存在する様々なデータの検索・要約・翻訳や、音声の文字化を通じて、あらゆる業務をアシストします。

 

導入事例

株式会社SMBC日興証券

株式会社SMBC日興証券と共同で、最適な株式の組み合わせをAIが提案する「AI株式ポートフォリオ診断」、保有する株式の取引タイミングを知らせる「AI株価見守りサービス」を開発・提供。 

参考:HEROZ – 事例紹介 SMBC日興証券

株式会社竹中工務店

株式会社竹中工務店と共同で、類似事例を自動探索し最適な構造計画を支援する「AI建物リサーチ」、部材の必要断面寸法を推定する「AI断面推定®」を共同開発。

参考:HEROZ – 事例紹介 株式会社竹中工務店

 

公式HP

https://heroz.co.jp/

ニューラルポケット株式会社

事業概要

ニューラルポケット株式会社は、2018年に設立されたAI技術を駆使した企業で、主に画像・動画解析を行っています。独自のAIアルゴリズムを用いて、動作解析や混雑度解析、交通解析など多様なサービスを提供し、社会の便利さと人々の幸福を追求しています。特に、スマートシティ関連のソリューションに注力し、様々な業界においてAI技術の社会実装を進めています。

 

提供サービス・プロダクト

デジパーク

AIカメラで駐車場の満空情報をリアルタイムに検知し、サイネージ表示やアプリ通知を行う駐車場検索サービス。 

AIサイネージ
リアルタイムで通行人の属性に応じた広告を表示するデジタルサイネージ。AI解析により、ターゲットに最適化された広告を提供します。

 

導入事例

・株式会社イオンファンタジー

株式会社イオンファンタジーと共同で開発した人流解析と防犯機能を兼ね備えたソリューションで、商業施設や公共空間における人の動きをリアルタイムで把握し、混雑状況を可視化します。

参考:AIカメラで商業施設における子ども世代の属性解析技術を開発

・東京建物株式会社

東京建物株式会社と共同で取り組んだ駐車場の満空情報をリアルタイムで提供し、利用者の利便性を向上させるサービスです。駐車場の運営効率化にも寄与します。

参考:国内商業施設初、東京建物「SMARK伊勢崎」の駐車場稼働状況をAIカメラで見える化

 

公式HP

https://www.neuralpocket.com/

株式会社AVILEN

事業概要

2018年設立。「最新のテクノロジーを、多くの人へ」をビジョンに掲げ、AI技術開発とAI人材育成の2軸で事業を展開する企業です。AIの社会実装を推進するため、技術開発だけでなく、それを使いこなす人材の育成にも注力している点が特徴です。

 

提供サービス・プロダクト

AIソリューション開発
画像認識、自然言語処理、予測モデル構築など、顧客の課題に応じたカスタムAIを開発・提供。企画から開発、運用まで一気通貫でサポートします。 

AI人材育成・組織開発
AIエンジニアやデータサイエンティストを目指す個人・法人向けのオンライン研修サービスを提供。企業のAI組織構築も支援します。 

 

導入事例

・レゾナック社

従業員エンゲージメント向上のためのデータ分析を支援。因果探索手法を用いて、施策立案の精度を高めることに成功しました。

参考:レゾナックの従業員エンゲージメント向上を高度データ分析により支援

・ジオテクノロジーズ社

AI渋滞予測モデルの内製化を支援し、プロジェクトチームに対してOJT形式で技術的なアドバイザリーを提供。プロジェクトの成功に寄与しました。

参考:AVILEN、ジオテクノロジーズ社の「AI渋滞予測モデル」内製をOJT形式のアドバイザリーで支援

 

公式HP

https://avilen.co.jp/

JAPAN AI株式会社

事業概要

2018年設立。自然言語処理技術に強みを持ち、「AIで持続可能な未来の社会を創る」を掲げ、企業のDXを推進するAIソリューションカンパニーです。特に、大規模言語モデル(LLM)を活用したプロダクト開発に注力しています。

 

提供サービス・プロダクト

JAPAN AI AGENT
特定のタスクを自律的に実行する『AI社員』をノーコードで作成できるプラットフォームです。業務プロセスを効率化して生産性を向上します。

JAPAN AI MARKETING
施策立案からコンテンツ制作、成果の分析までマーケティングの実務を生成AIが自動化します。生成AIの力でマーケティングPDCAの速度を向上し、誰でも成果を出せる業務プロセスを実現します。

 

導入事例

・株式会社LinDo
スタートアップ製薬会社の株式会社LinDoは、JAPAN AIの「JAPAN AI AGENT」「JAPAN AI CHAT」「JAPAN AI SPEECH」を導入し、業務効率を大幅に向上させました。特に、顧客対応の迅速化が実現しました。

参考:スタートアップ製薬会社 株式会社LinDoが、JAPAN AIを導入開始

・アンカー株式会社

JAPAN AIの技術を活用し、マーケティング活動の効率化を図りました。データ分析を通じて、顧客のニーズに応じた戦略を展開しています。

参考:広告代理業でAIをフル活用!クオリティの底上げと効率化を実現

 

公式HP

https://japan-ai.co.jp/

燈株式会社

事業概要

2021年設立の東京大学松尾研究室発のAIスタートアップです。「日本を照らす燈となる」というビジョンのもと、建設・不動産・エネルギーといったレガシー産業のDXに注力しています。業界特化型のAIソリューション開発とコンサルティングを通じて、日本の重要産業が抱える課題解決を目指しています。

 

提供サービス・プロダクト

AKARI Construction

建設業界向けDXソリューション。図面や書類から情報を自動抽出・構造化するAI-OCRや、施工管理を効率化するシステムなどを提供。 

AKARI Estate

不動産業界向けDXソリューション。物件の査定や重要事項説明書の作成などをAIが支援し、業務効率化を実現します。 

 

導入事例

東建託

工程内検査写真のAI自動分類システムを開発し、業務の効率化を実現しました。これにより、検査作業の負担を軽減しました。

参考:燈と大東建託が工程内検査写真のAI自動分類システムを開発

・インフロニア・ホールディングス

 AIによる道路構造物点検システムを共同開発し、リアルタイムでの異常検知を可能にしました。これにより、道路インフラの維持管理が効率化されます。

参考:燈とインフロニア・ホールディングスがAIによる道路構造物点検システムを確立

 

公式HP

https://akari-inc.co.jp/

株式会社ABEJA

事業概要

2012年設立。「テクノロジーの力で、産業の構造を変革する」をミッションに掲げるAIベンチャーです。創業以来、ディープラーニング技術を社会実装することを目指し、企業のDXを包括的に支援するAIプラットフォーム「ABEJA Platform」を提供しています。小売・流通、製造、インフラなど、幅広い業界での導入実績を持ちます。

 

提供サービス・プロダクト

AI開発から運用までを一貫して行えるプラットフォームとソリューションを提供しています。 

ABEJA Platform

AIの開発・運用に必要な機能をワンストップで提供するプラットフォーム。データの取得・蓄積から、AIモデルの学習、デプロイ、再学習までを効率的に行えます。 

ABEJA Insight for Retail

小売店舗の運営改善ができる、店舗分析支援サービスです。店舗に設置したカメラ映像などをAIが解析し、来店客の年齢・性別、動線、購買行動などをデータ化。店舗運営の最適化を支援します。 

ABEJA LLM

ABEJA独自のLLM研究開発ナレッジを基に、企業のLLMの「導入」、「開発・実装」、「利活用」を一気通貫で推進します。

 

導入事例

・株式会社パルコ

株式会社パルコでは、AIを活用して来店客の行動を分析し、テナントのリーシングや販促施策の最適化に活用しています。 

参考:「ABEJA Platform for Retail」をパルコの新店舗「PARCO_ya」へ提供

ダイキン工業株式会社

ダイキン工業株式会社では、製造工程における熟練技術者の判断をAIで再現するシステムを開発。品質の安定化と生産性向上を実現しました。 

参考:ダイキンと連携し製造業界へ初進出 〜AIによる高度な業務改善・効率化をめざし協業を開始〜

 

公式HP

https://abejainc.com/

株式会社Algomatic

事業概要

株式会社Algomaticは、2023年に設立されたテクノロジーカンパニーで、「AI革命で人々を幸せにする」というミッションのもと、生成AIを活用した複数のプロダクトを開発・提供しています。カンパニー制を採用し、各事業が独立して迅速な意思決定を行うことで、革新的なサービスを展開しています。

 

提供サービス・プロダクト

・アポドリ

営業AIエージェントで、企業専属のインサイドセールス担当として商談を獲得。リスト作成や活動管理を自動化し、営業効率を向上させます。

・リクルタAI

採用業務をトータルサポートするAIエージェント。求人募集から面接サポートまでを支援し、候補者体験と採用担当者の生産性を向上させます。

 

導入事例

・Algoage社

アポドリを導入し、6ヶ月でARR約1.1億円の売上貢献を達成。新規MRRの約20%をアポドリが創出しました。

参考:アポドリがAlgoageのエンタープライズセールスにおいてARR約1.1億円に相当する売上を創出

・DMMグループ

リクルタAIを活用し、採用プロセスの効率化を実現。導入から2ヶ月という短期間で、2名の内定承諾を獲得することができました。AIエージェントが人事部門の業務をサポートし、採用活動をスムーズに進行させています。

参考:【Algomatic Works】スカウト業務に特化したAIエージェント『リクルタAI ダイレクト採用』β版を提供開始

 

公式HP

https://algomatic.jp/

株式会社ギブリー

事業概要

株式会社ギブリーは、2009年に設立されたAIイネーブルメントカンパニーで、「すべての人が物心豊かな社会を実現する」というビジョンを掲げています。主にHRテック、マーケティングDX、オペレーションDXの3つの事業を展開し、生成AIやAIエージェントを活用したサービスを提供しています。600社以上の支援実績を持ち、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。

 

提供サービス・プロダクト

各事業領域で企業の成長を支援する多様なSaaSプロダクトを提供しています。 

・Track(トラック)

 エンジニアのスキルを可視化し、採用・育成・評価を支援するHR Techプラットフォーム。プログラミングテストや研修コンテンツを提供します。 

・DECA(デカ)

 Webサイト上での顧客体験を最適化するマーケティングDXツール。チャットボットやポップアップによる接客でコンバージョン率向上に貢献します。

 

導入事例

・清水建設

清水建設は全従業員向けに法人GAIを導入し、業務に直結した生成AI環境を構築。プロンプト開発・共有をサポートし、業務効率を向上させました。

参考:ギブリー導入事例:清水建設、全従業員向けに「法人GAI」を導入。生成AIによるDXを推進し、生産性向上を目指す

 

公式HP

https://givery.co.jp/

 

研究開発に強みを持つ企業6選

このカテゴリでは、特定の分野で世界レベルの技術を追求し、新たなAIの可能性を切り拓く研究開発型企業をご紹介します。

ギリア株式会社

事業概要

ギリア株式会社は、人工知能(AI)と応用技術を活用し、企業向けに最適なソリューションを提供する企業です。「ヒトとAIの共生環境の実現」を目指し、深層学習技術を中心としたAIプラットフォームの開発を行っています。

 

導入事例

・株式会社トライグループ

株式会社トライグループとトライ式AI学習診断を共同開発。生徒の学力をAIで診断します。

参考:トライグループとギリア、5教科対応「診断型」AI教育サービスで資本業務提携

 

公式HP

https://ghelia.com/

株式会社ELYZA

事業概要

2018年に東京大学松尾研究室のメンバーが中心となって設立されたAIスタートアップです。「未踏の領域を切り拓き、新たな価値を創造する」をミッションに、大規模言語モデル(LLM)に特化した研究開発と社会実装を行っています。日本語LLMの開発で国内をリードする存在であり、企業の業務改革を支援しています。

 

提供サービス・プロダクト

自社開発の日本語LLMを中核としたサービスを展開しています。 

・ELYZA Brain

企業の個別課題に合わせてLLMをカスタマイズし、導入を支援するソリューション。社内文書の検索、要約、顧客対応の自動化などを実現します。 

・ELYZA DIGEST

入力したテキストデータを3行に要約するサービスで、ニュース記事や議事録など多様なテキストに対応。情報の迅速な把握を可能にします。

 

導入事例

・明治安田生命

コミュニケーションセンターにELYZAの生成AIを導入し、電話対応後の記録作成業務を自動化。業務効率を大幅に向上させました。

参考:明治安田生命の実業務における生成AI導入をELYZAが支援

・JR西日本

コンタクトセンター業務にELYZAの言語生成AIを導入し、業務の効率化を実現。最大54%の効率化を達成しました。

参考:JR西日本カスタマーリレーションズとELYZA、生成AIを活用したVoC分析パッケージを開発、実運用を開始

 

公式HP

https://elyza.ai/

株式会社AI inside

事業概要

株式会社AI insideは、2015年に設立され、AI技術を基盤としたプラットフォームを提供する企業です。「世界中の人・物にAIを届け、豊かな未来社会に貢献する」というミッションのもと、AIを活用して業務の省力化や効率化を支援しています。特に、AI-OCRサービス「DX Suite」を中心に、様々な業界でのデジタル化を推進しています。

 

提供サービス・プロダクト

・DX Suite

AI-OCRサービスで、手書きや印刷された文書を高精度でデジタル化します。業務の自動化を実現し、データ入力作業の効率を大幅に向上させます。

・AI inside Cube

エッジコンピューティング用のハードウェアで、AI処理を迅速に行うためのプラットフォームです。データ処理の効率化を図るために設計されています。

 

導入事例

・日本通運株式会社

 DX Suiteを導入し、年間で約6万時間の事務作業を削減。業務効率が大幅に向上しました。

参考:年間で6万時間弱の事務作業を削減!日本通運が全国93拠点にDX Suite(Intelligent OCR) を浸透させたウラ側に迫る

・日本ガス株式会社

 AI-OCRを活用し、業務時間を従来の5分から30秒に短縮。作業人員はそのままで効率化を実現しました。

参考:AI-OCRを活用して作業人員はそのままに業務時間を5分から30秒に大幅削減!

 

公式HP

https://inside.ai/

株式会社シナモン

事業概要

2016年に設立されたAIスタートアップです。「創造あふれる世界を、AIと共に」をミッションに掲げ、企業のDX推進を支援しています。特に、手書き文字や非定型フォーマットの書類を高精度で読み取るAI-OCR「Flax Scanner」と、音声認識AI「Rossa Voice」を主力製品として、バックオフィス業務の自動化・効率化に貢献しています。

 

提供サービス・プロダクト

・Flax Scanner

 高精度なAI-OCRサービスで、手書きや印刷された文書を自動で読み取り、デジタルデータに変換します。業務の自動化を実現し、データ入力作業を大幅に効率化します。

・Aurora Clipper

 文書から要点を抽出する自然言語処理エンジンで、情報整理やナレッジ管理を支援します。企業の知識を活用し、業務の効率化を図ります。

 

導入事例

明治安田生命保険相互会社

明治安田生命保険相互会社において、保険金請求書などの手書き書類のデータ化に「Flax Scanner」を導入。年間数万時間に及ぶ入力作業の削減を実現しました。 

参考:シナモンAI、明治安田に高精度AI-OCR「Flax Scanner」の提供を拡大

農林中央金庫

Super RAGを利用して、社内の複雑なデータを高精度に取り込み、情報検索力を向上させました。これにより、業務の効率化が実現しました。

参考:シナモンAIの「Super RAG」を農林中央金庫に提供

 

公式HP

https://cinnamon.ai/

FastLabel株式会社

事業概要

2020年設立。「AI開発のプロセスを革新し、日本を世界のAI先進国へ」をミッションに掲げ、AI開発に不可欠な教師データ(アノテーションデータ)の作成・管理を効率化するプラットフォームを提供する企業です。質の高いデータを迅速に提供することで、AI開発のボトルネックを解消し、社会実装を加速させることを目指しています。

 

提供サービス・プロダクト

AIのデータセントリックな開発を支援するプラットフォームとサービスを提供しています。

FastLabel Data Factory

AI開発に必要なデータ管理、アノテーション、MLOps機能を備えたクラウドアプリケーションです。データセットの販売や新規データ収集を通じて、AIモデル開発に必要な学習データ不足を解決します。

 

導入事例

・ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社

FastLabelのアノテーションサービスを導入し、教師データ作成コストを約6分の1に削減。業務効率が大幅に向上しました。

参考:【事例】データ収集からアノテーション、コンサルティングまでを一気通貫でご提供。画像解析AIモデルの大幅な精度向上に貢献。

・株式会社ヘッドウォータース

FastLabelのデータプラットフォームを利用し、AI開発におけるデータ収集とアノテーション作業を効率化。プロジェクトのスピードアップに成功しました。

参考:【事例】アノテーション〜データコンサルティングまでを一気通貫して対応。モデル精度を30%引き上げることに成功。

 

公式HP

https://fastlabel.ai/ja/

株式会社ALGO ARTIS

事業概要

2020年設立の東京大学発AIベンチャーです。「社会基盤の最適化」をミッションに、独自の最適化AI技術を用いて、物流、エネルギー、製造といった社会基盤産業の複雑なオペレーション計画問題を解決することを目指しています。計算困難な大規模の組み合わせ最適化問題を高速に解く技術が強みです。

 

提供サービス・プロダクト

OPTILAN 物流業界向けに、トラックの配送ルートや積載計画を自動で最適化するソリューション。配送コストの削減とCO2排出量の削減に貢献します。 

VIMOS 製造業向けに、生産ラインの稼働計画や人員配置などを最適化するソリューション。生産性の向上とリードタイムの短縮を実現します。 

 

導入事例

・本州化学工業株式会社

Planiumを導入し、生産計画の効率化を実現しました。これにより、急な要望にも迅速に対応できる環境が整いました。
参考:ALGO ARTIS、三井物産と生産最適化ソリューションに関する協業に合意 化学業界における課題解決を拡大

・関西電力株式会社

Optiumを使用して、石炭火力発電所の燃料運用計画を最適化しました。運用コストの最小化と属人化の解消に成功しました。

参考:【関西電力様】石炭火力発電所の燃料運用最適化 | ALGO ARTIS 事例紹介

 

公式HP

https://www.algo-artis.com/

 

最適なAIパートナーを選定するための具体的な5つのポイント

AI導入の成否は、自社の課題に最適なパートナー企業を見つけ出せるかにかかっています。ここでは、DX担当者が必ず押さえるべき5つの具体的な選定ポイントを解説します。

①「課題との適合性」

最も重要なのは、AI技術の導入自体を目的化しないことです。まず、「どの業務の、どのような課題を解決したいのか」「その結果、どの経営指標(KPI)を改善したいのか」を徹底的に明確にしましょう。その上で、候補企業のソリューションが、その特定課題の解決に直結するかを評価します。汎用的な機能の紹介だけでなく、自社の具体的な業務フローに沿っているのかを確認し、本当に「使える」ソリューションかを見極めることが不可欠です。

②「技術力と実績」

AIソリューションの品質は、提供企業の技術力にも大きく左右されます。生成AIツールだけではなく、従来の機械学習などにも対応できるのかといった点の確認や、企業のWebサイトでエンジニアの経歴(博士号取得者や論文実績など)を確認したり、保有特許を調べたりするのも有効です。しかし、最も重要なのは自社と同業界・同規模の企業での成功実績です。業界特有の課題を理解しているか、そして「業務効率が改善した」といった曖昧な成果ではなく、「コストを年間XX円削減」「作業時間を〇〇%短縮」といった定量的な成果を示せるかを確認しましょう。

③「サポート体制」

AIは導入して終わりではありません。むしろ導入後からが本番です。そのため、パートナー企業のサポート体制の確認は極めて重要です。導入初期のオンボーディングや社内研修はもちろんのこと、運用開始後に「最新のLLMモデルのサポートが無い」「AIの予測精度が落ちてきた」「新しいデータに対応させたい」「最新のAI技術も使いたい」といった課題が発生した際に、迅速に対応してくれる継続的な保守・運用サポートが提供されるか必ず確認しましょう。

④「費用対効果(ROI)」

AI導入は重要な経営投資です。初期費用や月額ライセンス料だけでなく、社内担当者の人件費などの隠れコストまで含めた総費用を算出しましょう。その上で、「削減できる人件費」や「向上する売上」といった導入効果を具体的な金額に落とし込み、投資対効果(ROI)を試算します。複数の企業から見積もりを取り、価格だけでなく、長期的なリターンまで含めて投資の妥当性を客観的に判断することが成功の鍵です。

⑤「伴走力」

最後に、スペックや価格だけでは測れない「伴走力」も重要な選定基準です。これは、単なるツール提供者としてではなく、自社のビジネスを深く理解し、同じ目線で課題解決に取り組んでくれる真のパートナーとなり得るか、という視点です。担当者との面談を通じて、自社のビジョンに共感してくれるか、長期的な関係性を築けそうかといった、企業文化のフィット感も見極めましょう。

 

まとめ

本記事では、2025年の日本を牽引するAI企業を、システム開発や研究開発に強みを持つ企業からAI人材の育成支援をする企業まで、多岐にわたるカテゴリでご紹介しました。日本のAI市場がいかに多様で、成熟期に入りつつあるかが分かります。

かつてAIといえば、一部の巨大テック企業や研究機関だけのものでした。しかし今や日本からも世界レベルの研究開発型企業から、特定の業界課題を深く解決する専門家集団、そして日々の業務を劇的に効率化するスタートアップまで、あらゆる規模と専門性を持つプレイヤーが揃っています。

この多様性は、AI導入を検討する企業にとって大きなチャンスです。重要なのは、「有名なAI企業だから」「最新技術だから」という理由だけで選ぶのではなく、「自社が本当に解決したい課題は何か」を徹底的に明確にし、その課題解決の実績と情熱を持つ企業をパートナーとして選ぶことです。

今回ご紹介した企業は、いずれも日本の産業と社会をより良くしようと、日々技術を磨いています。本記事が、貴社にとって未来を共創する最高のAIパートナーを見つけるための一助となれば幸いです。AIの力を活用し、次の成長ステージへと踏み出しましょう。