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資料作成を生成AIで効率化するには?タイプ別の選び方とパワポ活用・法人導入のポイント【2026年版】

公開日
2026.08.25
資料作成を生成AIで効率化するには?タイプ別の選び方とパワポ活用・法人導入のポイント【2026年版】

提案書や報告資料を作るとき、構成を考え、文章を整え、図表の体裁を直す作業に時間がかかります。資料作成にかける時間をどう減らすかは、担当者だけでなく、それを決裁する立場にとっても気になるところです。

生成AIは、この資料作成のどこを任せられるのか。スライドを丸ごと自動でつくるものから、使い慣れたPowerPointの中で動くもの、文章や議事録を資料の素材に変えるものまで、選択肢は2026年に入って大きく広がりました。この記事では、目的別の早見表で「まず試す1本」を示したうえで、ツールのタイプ別の選び方と、法人で安全に使い続けるための注意点までを整理します。

目次

生成AIが資料作成で出来ることとツールの選び方

生成AIを資料作成に使うといっても、任せられる範囲はツールによって異なります。まず、AIが資料作成のどの工程を担えるのかを押さえ、そのうえで自分の目的に合うタイプを選ぶのが近道です。ここでは工程の切り分けと、ツールのタイプ、目的別の早見表を順に見ていきます。

生成AIに任せられる工程と人がやるべき工程を切り分ける

資料作成は、おおまかに「構成を考える」「文章を書く」「デザインを整える」「図表をつくる」という工程に分かれます。生成AIは、このうち叩き台をつくる部分を得意とします。

  • 構成案:テーマや伝えたいことを渡すと、章立て・スライドの流れの案を出す
  • 文章ドラフト:各スライドに載せる文章や箇条書きの素案をつくる
  • デザイン整形:テンプレートに沿ってレイアウト・配色を自動で当てる
  • 図表化:箇条書きを図解やグラフの形に整える

一方で、事実関係の確認、自社の主張の軸、相手に合わせた強弱の付け方は人が担う部分です。生成AIが出すのはあくまで叩き台であり、最終的な判断と仕上げは人が行います。この役割分担を前提にすると、AIの使いどころがはっきりします。

資料作成AIの2タイプ(直接生成型と組み込み型)の違い

資料作成の生成AIは、大きく2つのタイプに分かれます。この違いを最初に押さえると、ツール選びの迷いが減ります。

タイプ どんなものか 主なツール 向いている場面
直接生成型 プロンプトや文章から、AIがスライド一式を新規に生成する Gamma、Canva、イルシル、Genspark ゼロから素早く叩き台をつくりたい
組み込み型 PowerPointやGoogle Slidesの中で、AIがスライド作成を支援する Copilot、Gemini 既存の資産・運用を変えずに使いたい

直接生成型は「白紙から短時間で形にする」スピードが持ち味です。組み込み型は、これまで使ってきたソフトと出力形式をそのままに、AIの力を足せる点が法人で選ばれやすい理由になります。

資料の中身そのもの(文章・議事録・調査)をつくる使い方は、また別の役割を持ちます。これは後半で取り上げます。

目的別おすすめの早見表

目的別に、まず試す1本を示します。

目的 まず試す1本 補足
ゼロからスライドを素早くつくる Gamma 叩き台づくりが速い。仕上げは人が行う前提
調査を踏まえた資料を出典付きでつくる Genspark 情報収集からスライド化まで。事実確認は人が行う前提
使い慣れたソフトで作る Microsoft 365 Copilot M365が社内標準ならまずこれ。Google中心ならGemini
社内データを参照した資料にする RAG対応ツール 後述。データ整備・権限設計まで含めて検討する
資料の中身(文章・議事録)をつくる ChatGPT 構成案・要約・議事録整形に。スライド化は別ツールへ

※ RAG(検索拡張生成)とは、社内文書などを根拠として参照させ、その内容にもとづいて回答や文章を生成させるしくみのことです。ツール名・料金は2026年6月時点の情報です。変動が速いため、契約前に各社公式の最新情報を確認してください。

ここからは、タイプごとに代表的なツールと使いどころを見ていきます。

直接生成型|プロンプトからスライドを丸ごとつくるツール

白紙の状態から、プロンプトや手元の文章をもとにスライド一式を自動で組み上げるのが直接生成型です。「PowerPointのようなスライド資料を自動でつくる」というニーズに応えるのがこのタイプです。代表的なツールを、使う場面のイメージとあわせて見ていきます。

Gamma・Canva・イルシル・Gensparkの使い分け

4つとも直接生成型ですが、得意分野が異なります。

Gammaは、トピックやアウトライン、既存ファイルを渡すと、短時間で構成・文章・画像までそろったスライドを生成するツールです。2026年時点では、会話で資料を編集したり配色を変えたりできるエージェント機能も加わっています。

  • 叩き台づくり:「新サービスの社内提案を10枚で」と指示すると、流れのできたスライドが返ってくる
  • 作り直し:できた資料に「もっと簡潔に」「青基調で」と話しかけて調整する
  • 向いている企業:まず形にして、社内でたたきながら詰めたいチーム

Canvaは、デザインテンプレートの豊富さが持ち味で、文章を入力すると要点を抽出してスライドに整えます。ブランドの色やロゴをそろえやすく、資料以外の制作物とトーンを合わせやすいのが特徴です。

イルシルは、国産のスライド生成サービスで、日本語のUIと日本語資料向けのテンプレートが用意されています。国内の業務文書になじむ体裁にしやすい点が、日本企業での使いやすさにつながります。

Gensparkは、複数のAIモデルを使い分けるエージェント型のサービスで、テーマを与えると自分で情報を集めてスライドにまとめます。生成した各スライドの根拠の有無をワンクリックで確認できるファクトチェック機能があり、出典を確かめながら資料を組みたい場面に向きます。

  • 下調べから任せる:「3つの調査をもとに5枚で」と指示すると、情報収集から構成まで進める
  • 根拠の確認:スライドごとに、裏づけのある主張と裏づけの弱い主張を切り分けて示す
  • 向いている企業:調査を伴う提案資料を、出典付きで素早く形にしたいチーム

注意したいのは、これらで作った資料をPowerPointに持ち出すときです。ツールによってはPowerPointの保存形式であるPPTX形式で書き出せるものの、カード型のレイアウトがPowerPointの体裁に変換される際にずれることがあります。最終成果物をPowerPointで配る運用なら、出力形式と崩れ方を試用段階で必ず確認しておくと、後の手戻りを防げます。

法人で使うときの料金と出力形式の確認点

直接生成型を業務で使うなら、料金と、PowerPoint・Google Slidesへの書き出しが要件に合うかを先に確かめます。主要4ツールの比較です。

サービス 料金目安※ PPTX/Slides出力 向いている企業
Gamma 無料枠あり/有料は月10米ドル前後から PPTX・PDF出力に対応 叩き台を素早く量産したい
Canva 無料枠あり/有料は月12米ドル前後から(年払い) PPTX・PDF出力に対応 ブランドをそろえた制作物をつくりたい
イルシル 無料枠あり/法人向け有料プランあり PPTX・PDF出力に対応 日本語資料が中心
Genspark 無料枠あり/有料は月20米ドル前後から(クレジット制) PPTX・Google Slides・PDF出力に対応 調査を伴う資料を出典付きでつくりたい

※料金は2026年6月時点の公開情報にもとづく目安(1ユーザーあたり)。プラン改定が頻繁なため、契約前に各社公式の最新情報を確認してください。各ツールとも無料枠で試せますが、無料枠は生成回数や出力・ブランド設定に制限があります。

出典:GammaCanvaイルシルGenspark(各公式サイト、2026年6月時点)

直接生成型が向く資料と人の手が要る資料

直接生成型は、速さが活きる場面と、人手が要る場面がはっきりしています。

  • 活きる場面:社内共有用の説明資料、研修テキスト、繰り返し作る定例資料の初稿づくり
  • 人手が要る場面:ブランドを厳密にそろえた対外資料、複雑なデータを正確に見せる図表

ゼロから短時間で形にできる強みが活きるのは、叩き台づくりの場面です。対外提出の最終版や、数字の正確さが問われる図表は、生成結果をそのまま使わず人が整える前提で取り入れると、品質と速さを両立できます。

組み込み型|使い慣れたPowerPoint・Google SlidesでつくるAI

新しいツールを導入しなくても、すでに社内で使っているPowerPointやGoogle Slidesの中で、AIに資料作成を手伝わせる方法があります。出力形式も運用も変えずに済むため、法人ではこの組み込み型が現実的な選択肢になりやすいといえます。

Microsoft 365 CopilotのスライドAIとエージェント機能

Microsoft 365 Copilotは、PowerPointの中でプロンプトからスライドを生成し、既存資料の要約や再構成も行えます。社内のSharePointやOneDriveにある文書を踏まえて資料を組める点が、外部のツールにはない強みです。

2026年3月、指示を受けて複数の手順を資料の中で実行するエージェント機能(Agent Mode)が、ExcelとPowerPointで一般提供されました(Word対応は2026年夏以降を予定)

たとえば「この企画書をもとに提案スライドを作って」と頼むと、ファイルを直接編集してドラフトを組み立てます。生成した文書は組織のテナント内(OneDrive)に保存され、権限や情報の取り扱いポリシーが維持されます。

  • スライド生成:企画メモを渡すと、流れのできたスライドの初稿をつくる
  • 要約・再構成:長い資料を指定枚数に圧縮し、章立てを組み直す
  • 向いている企業:Microsoft 365を全社で使っている組織

利用にはMicrosoft 365に加えてCopilotのライセンスが必要です(一般法人向けは1ユーザーあたり月30米ドルのアドオンが目安。2026年6月時点)。なお、これらのファイル作成エージェントはAnthropic(Claude)のモデルを用いており、2026年1月7日からAnthropicがMicrosoftのサブプロセッサーとして組み込まれています。

出典:Microsoft Learn「Create files with Word, Excel, and PowerPoint Agents in Microsoft 365 Copilot」(2026年3月時点)

Workspaceに標準で備わるGoogle Geminiのスライド生成

Google WorkspaceのSlidesでも、Geminiを使ってスライドの文章を生成したり、説明した内容にもとづく画像を作成したりできます。Gmail・Docsとあわせて、普段の業務の流れの中でAIを呼び出せるのが特徴です。

Googleは2025年に、それまで別売りだった基本のGeminiアドオンを、Business・Enterpriseの各プランに標準で含める形へ切り替えました。Business Standardプランは1ユーザーあたり月14米ドル(2026年時点)で、追加費用なしでGeminiが使えます。Google Workspaceが業務の中心なら、まずこの標準機能から試すのが無理のない入り口です。

出典:Google Workspace 公式ブログ「The future of AI-powered work for every business」(2025年1月)

組み込み型が向くのは既存ソフトが社内標準の企業

組み込み型は、既存の環境をそのまま活かせる企業に向きます。

  • 向いている:Microsoft 365やGoogle Workspaceがすでに社内標準で、出力形式・共有の運用を変えたくない組織
  • 確認したい点:Copilotのように別アドオン費用がかかるか、生成されるスライドの品質が自社の体裁要件を満たすか

新しいツールの選定・契約・教育のコストをかけずに始められるのが組み込み型の利点です。一方で、AIが出すスライドの体裁は汎用的になりがちなため、自社のテンプレートに合わせ込む手間は残ります。試用段階で、普段作る資料に近いもので品質を見ておくと判断しやすくなります。

スライド化の前に構成案・文章・議事録を汎用AIでつくる

スライドの体裁を整える前に、そもそも載せる中身をつくる工程があります。構成案、文章、議事録、調査メモといった素材づくりは、スライド生成ツールではなく汎用の生成AIが得意とする領域です。工程ごとにツールを使い分けると、資料作成全体の効率が上がります。

ChatGPT・Claude・Geminiで構成案と文章をつくる

汎用の対話型AIは、スライドにする前の「中身」をつくる用途に向きます。

  • 構成案:伝えたい要点を渡すと、章立てやスライドの流れの案を出す
  • 要約:長い資料やレポートを、スライドに載せる粒度まで圧縮する
  • 議事録整形:会議の文字起こしを貼り付けると、決定事項と宿題を整理した形に直す
  • 向いている使い方:ここで中身を固め、整った文章を直接生成型や組み込み型のツールに渡してスライド化する

ChatGPTOpenAI)、ClaudeAnthropic)、GeminiGoogle)は、いずれもこうした文章作成に使えます。スライドの自動生成にこだわらず、まず中身づくりにAIを使い、体裁は別ツールやテンプレートに任せる分担も有効です。

社内資料を参照させて作る(RAG・NotebookLM)

一般的な生成AIは、社内の固有情報を知りません。自社の製品資料や過去案件を踏まえた資料をつくるには、社内文書を参照させるRAGのしくみが必要になります。

NotebookLMGoogle)は、アップロードした資料の範囲で回答や要約を生成するツールで、手元の文書を根拠にした下調べに使えます。まずはNotebookLMのような手軽なツールで小さく試すのがよいでしょう。全社で使う段階になったら、参照させるデータの整備、アクセス権限の設計、ログ管理まで含めて検討するのが現実的です。社内データ連携は効果が大きいぶん、整備と統制の手間も伴うため、対象業務を絞って始めると無理がありません。

法人で資料作成AIを使うときの注意点

ツールが使えることと、組織として安全に使い続けられることは別の問題です。とくに機密情報を扱う資料や、社外に出す資料では、入力情報の扱いと生成物の権利を事前に確認しておく必要があります。決裁する立場で最初に押さえておきたい論点を挙げます。

入力情報の漏えいと学習利用のリスク

資料作成では、社外秘の数字や個人情報をAIに入力する場面が出てきます。ここで確認すべき点は次のとおりです。

  • 学習利用の有無:入力した内容がAIの学習に使われる設定になっていないか、利用規約とプラン設定を確認する
  • 保存と処理の場所:入力データがどこに保存され、どの地域で処理されるかを確認する
  • 無料版の扱い:無料版・個人向けプランは、法人向けプランと情報の取り扱いが異なる場合がある

個人で使う無料版をそのまま業務に持ち込むと、意図せず機密情報が外部に渡るリスクがあります。法人で使うなら、学習利用を止められる設定や、入力データを保持しない契約になっているかを、導入前に必ず確かめます。

生成物の著作権と社外提出時の確認点

生成AIで作った文章や画像を社外資料に載せる場合、著作権の観点も無視できません。日本では、文化庁が「AIと著作権に関する考え方について」として、開発・学習段階と生成・利用段階を分けて整理しています。

実務で押さえておきたいのは、生成物が既存の著作物に類似し、かつそれに依拠していると判断される場合には、著作権侵害となりうるという点です。特定の作家名やキャラクターを指定した生成は、このリスクを高めます。社外提出資料では、生成した画像やグラフが既存の著作物に似ていないかを確認し、出典の必要なデータには適切に出典を付ける運用にしておくと安心です。

出典:文化庁「AIと著作権について」

機密データを扱う・全社で配る場合の選択肢

機密データを扱う資料や、全社で配って使う段階になると、汎用ツールの無料版だけでは情報の取り扱いと統制が追いつかなくなります。当社が提供する「エクサベース AI」は、入力データをAIの学習に利用せず、データ処理を国内リージョンで完結する環境を備えています。

ChatGPT・Gemini・Claudeなど複数のモデルを用途に応じて使い分けられ、管理者による利用状況の把握や禁止ワードの登録、業務ごとの削減時間の自動集計にも対応します。汎用ツールでは自前で用意が必要になる「安全な環境」と「全社統制」を一体で持ちたい場合の選択肢になります。サービスの詳細は、エクサベース AIのサービスページからご確認いただけます。

資料作成AIを社内に定着させ成果につなげる進め方

ツールを配っただけでは、資料作成は速くなりません。生成AIのチャットツールは、導入したものの使われず、利用が一部の社員にとどまることも起こりえます。MITの調査でも、汎用的なチャットツールは個人利用では広く使われる一方、業務のワークフローに組み込まれないと企業として成果が出にくいと指摘されています。

使われ続けるしくみがあって初めて成果につながる、という前提で進め方を設計します。ここでは、資料作成に絞った3つの手順を示します。

出典:MIT NANDA「The GenAI Divide: State of AI in Business 2025」(2025年7月)

効果の出やすい資料から小さく試す

最初から全業務に広げず、繰り返し発生し、形が決まっている資料から始めると効果が見えやすくなります。

  • 定例報告:毎週・毎月のフォーマットが決まった報告資料の初稿づくり
  • 議事録:会議の文字起こしから決定事項と宿題を整理する
  • 提案書の叩き台:過去案件の構成を下敷きに、新規案件の初稿を組む

こうした「型のある資料」は、AIの生成した叩き台が役立ちやすく、人の手直しも最小限で済みます。まず一つの業務で確かめ、効果を見てから対象を広げる順番にすると、無理なく定着します。

社内テンプレートとプロンプトを共有資産にする

うまくいった使い方を個人の中にとどめると、組織全体には広がりません。効果を出している人のプロンプトや指示の型をテンプレートとして共有資産にすると、定着が進みます。

当社が導入を支援してきた現場でも、定着のしくみがないまま配ると、利用が一部の社員にとどまることがあります。一方で、当社の利用データでは、プロンプトテンプレートを週3回以上使うユーザーの週間ログイン率は80%にのぼります(当社調べ)。よく使う資料の型をテンプレート化し、誰でも同じ品質で作れる状態にすることが、利用の定着と品質の均一化につながります。

削減時間を測って次の展開を判断する

広げる判断をするには、効果が数字で見える状態にしておく必要があります。

  • 対象業務の作業時間:導入前後で、対象とした資料作成にかかる時間を比べる
  • 利用状況:誰が、どの業務で、どのくらい使っているかを把握する
  • 次の展開:効果が出た業務を起点に、隣接する業務へ横展開するか判断する

削減できた時間を可視化すると、現場の手応えが上申・報告の材料になり、全社展開の判断もしやすくなります。AIの導入を効果につなげている組織ほど、ワークフローそのものを見直しているという調査もあります。ツールを足すだけでなく、業務の流れの中にどう組み込むかまで設計することが、成果の分かれ目です。

出典:McKinsey「The state of AI in 2025: Agents, innovation, and transformation」(2025年11月)

汎用ツールで足りない部分を埋める:エクサベース AIという選択肢

ここまで見てきた選定の観点を振り返ると、汎用ツールは「素早く作る」入り口としては有効ですが、全社で安全に使い続ける段階では、自前で補う部分が出てきます。当社の「エクサベース AI」は、その不足を一体でカバーする設計です。

※2026年7月時点

記事で挙げた観点 汎用ツールでありがちな課題 エクサベース AIでできること
情報の取り扱い 無料版は学習利用・保存場所の確認が必要 入力データを学習に利用せず、処理を国内リージョンで完結
モデルの選択 1サービス=1モデルに縛られがち GPT・Gemini・Claudeなど複数モデルを用途で使い分け
社内データ活用 RAG・権限設計を自前で構築する必要がある 社内データ連携(RAG)と権限・ログを一体で管理
定着支援 テンプレートや研修は自社で用意する前提 150以上のプロンプトテンプレートと専門家による伴走支援
効果測定 削減時間の集計は手作業になりがち 業務ごとの削減時間を自動で集計・可視化

資料作成に直結する機能として、組織独自のプロンプトテンプレートの作成・共有のほか、PowerPointファイル(.pptx)として出力・ダウンロードできる資料生成エージェントを備えています。自社テンプレートにも対応するため、生成した資料を貼り付け直す転記作業を省き、デザイン調整から始められるのが利点です。汎用ツールを配るだけでは届きにくい「安全な環境」「全社統制」「定着支援」をまとめて持ちたい場合に適しています。

出典:エクサウィザーズ「exaBase 生成AI、エージェントコレクションにPowerPointでのダウンロードが可能な資料生成エージェントを追加」(2026年2月)
※単一モデル提供型のサービスの場合

導入事例(文書・資料業務での活用)

当社が支援した事例では、文書作成や資料作成に関わる業務で具体的な活用が進んでいます。

組織 業種 取り組みと活用領域
滋賀県 自治体 全庁約6,000名に導入。庁内資料を連携したRAGで議事録作成・文書要約・施策提案を支援
東京都港区 自治体 全庁に導入。10種類以上の独自テンプレートとRAGで、議事録・通知文書の要点整理や専門資料の概要作成に活用

滋賀県では、禁止ワード設定などガバナンスの土台を固めたうえで、庁内独自のデータにもとづいて回答するRAGを全庁規模で運用しています。東京都港区では、業務に最適化した独自プロンプトテンプレートを整え、会議議事録や通知文書の要点整理、専門資料の概要作成などに使われています。直近の職員アンケートでは、8割以上の職員が継続利用を希望しているとのことです。

出典:エクサウィザーズ「exaBase 生成AI、滋賀県全庁6,000名に導入」(2025年10月)/同「東京都港区が『exaBase 生成AI for 自治体』を全庁に導入」(2025年11月)

まとめ|「速く作る」から「使われて成果が出る」へ

資料作成に生成AIを使う第一歩は、最も高性能な1本を探すことではなく、自分の目的に合うタイプを選ぶことです。この記事の内容を行動に移すなら、次のとおりです。

  • まず触る:早見表から1本を選び、定例報告や議事録など型のある資料で試す
  • ゼロから作る:Gammaなど直接生成型で叩き台を素早くつくり、仕上げは人が行う
  • 使い慣れたソフトで作る:Microsoft 365ならCopilot、Google WorkspaceならGeminiの標準機能から始める
  • 骨子からつくる:構成案・要約・議事録はChatGPTなどの汎用AIで固め、スライド化は別ツールに渡す
  • 法人で広げる:入力情報の扱い・生成物の権利を確認し、テンプレート共有と効果測定で定着させる

ツールを配るだけでは資料作成は速くなりません。安全な環境を整え、使い方を共有資産にし、削減時間を測って広げる。この流れを支える基盤として、複数モデルの使い分け、国内処理の環境、削減時間の自動集計、導入から定着までの伴走支援を備えたエクサベース AIをご検討ください。

※ 料金やモデルの仕様、利用上限などの最新情報は変更される可能性があるため、導入検討の際は必ず各サービスの公式ウェブサイトにて最新の金額・情報をご確認ください。
※ 記載されている会社名、製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。