米陸軍は、生物の筋肉組織をロボットに組み込むバイオ・ハイブリッド・ロボットの研究を開始したと発表した。サイボーグは生物に機械を埋め込むイメージだが、バイオハイブリッドは逆に機械に生物の組織を埋め込むイメージ。筋肉繊維を組み込むことで、これまでにないようなロボットの動きが可能になるとしている。
発表によると、陸軍のコンバット能力開発部隊(DEVCOM)は、陸軍リサーチ研究所、デューク大学、ノースキャロライナ大学と共同研究を行う。
バイオ・ハイブリッド・ロボットは、人工骨格に動物の筋肉細胞を取り付け、電気刺激を与えることで筋繊維が収縮し、骨格組織全体の収縮運動が可能になる仕組み。動物の筋肉組織は、生きた動物のものを採取するのではなく、筋肉細胞を培養することで必要な筋繊維を組成するという。
同研究所のDean Culver研究者によると、「生物はいろいろな分野においてロボットよりも高いパフォーマンスを出せる。生物の特性をロボットに取り組むべきだと思った」と語っている。
まずは回転翼ではなく鳥のように羽根を羽ばたかせるタイプのドローンと、歩行型ロボットの開発を目指す。
羽根を羽ばたかせて飛行するドローンは障害物に遭遇してもすぐに体制を立て直すことが可能で、ジャングルの木々の隙間を高速飛行できるようになるという。
また歩行型ロボットの脚部分の筋肉は、機械仕掛けの脚に比べて収縮能力が優れており、でこぼこの地面など複雑な地形を歩行する上で効果を発揮するという。