AIベンチャーのエクサウィザーズ、 福岡市の「認知症フレンドリーシティプロジェクト」に参画
〜認知症ケア技法の「ユマニチュード®」を
“オール福岡”として行政/医療介護施設/地域住民らと共に展開〜
株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長:石山 洸、以下エクサウィザーズ)は、福岡市が平成30年度より実施する「認知症フレンドリーシティプロジェクト」のメンバーとして、認知症ケア技法の一つである「ユマニチュード®」の講習を、病院/介護施設・家族介護者・一般市民・児童/生徒・公務員向けに提供することを通じて、福岡市の描く健寿社会の具現化を支援します。
福岡市役所で開かれた記者会見の様子(前列左から2番目:エクサウィザーズ取締役・坂根)
認知症フレンドリーシティ・プロジェクトとは
福岡市では、人生100年時代を見据え、誰もが心身ともに健康で自分らしく生きていける個人の幸せと、持続可能な社会を両立できる健寿社会のモデルを作るプロジェクト『福岡100』を産学官民“オール福岡”で推進しています。この『福岡100』のひとつとして、認知症の人が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう「認知症フレンドリーシティ・プロジェクト」に取り組んでいきます。その事業の一つとして、「ユマニチュード®」が採択されました。
福岡市公式ホームページより
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/62009/1/ninchisyofriendlycityproject.pdf
ユマニチュード®とは
ユマニチュード®は、体育学を専攻する二人のフランス人、Yves Gineste(イヴ・ジネスト)とRosette Marescotti(ロゼット・マレスコッティ)によって作り上げられた、1979年以来の歴史を持つ、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法です。「ケアをする人とは」、「人とは何者か」と問う哲学と、その哲学に基づいた数百を超える実践的なテクニックから成り立っています。
現在、フランス国内および国外10か国の700以上の施設で導入されており、日本でも2012年から展開されています。昨年度の福岡市との実証実験では、ユマニチュード®を実践することで、被介護者の介護拒否や突然怒り出すなどの認知症行動・心理症状が軽減すること、さらに看護・介護専門職や家族の疲弊や燃え尽きが軽減することが客観的指標により明らかにされました。
プロジェクトにおけるエクサウィザーズの役割(予定)
SAS Humanitude社(本社:フランス共和国、法定代理人:Yves Gineste)のYves Gineste氏、独立行政法人国立病院機構東京医療センターの本田美和子医師とともに以下のプログラムを開発・提供します。
- 病院・介護施設向け研修
- 家族介護者向け講習
- 市⺠向け公⺠館講座
- 児童・生徒向けプログラム
- 公務員向け講座
弊社取締役・坂根裕コメント:「弊社では、平成28年度以降、福岡市とユマニチュード®の実証研究を進めて参りました。その成果として、ユマニチュード®が被介護者だけではく、介護者にも効果があることが実証データから、統計学的に確認されました。行政、医療・介護従事者、地域の方々と連携することで、ユマニチュードの哲学と技術が多くの人に理解・実践され、福岡市の目指す健寿社会モデルの具現化に、共に邁進致します。」
エクサウィザーズとは
エクサウィザーズは、超高齢社会に代表されるような社会課題を解決することを目的に、AIプラットフォームの開発やAI教育サービス等を行っています。また、介護における人材育成サポートとして、日本国内で唯一、SAS Humanitude社と提携し、認知症ケアの技法「ユマニチュード®」の普及及び、その技法を学習するための「コーチングAI」の開発に取り組んでいます。2017年11月には、企業の採用から能力開発・評価・配置までをAIがサポートするHR Techサービス「HR君」をリリースしました。これらのサービスを含め、様々な業界においてアイデアと技術力を活かしたAIソリューションを企画・開発しています。
株式会社エクサウィザーズの概要
会社名:株式会社エクサウィザーズ
所在地:東京都港区浜松町1丁目18-16 住友浜松町ビル5階
設立:2016年2月
代表者:代表取締役社長 石山 洸
事業内容:機械学習・深層学習を用いた画像・データ解析技術に基づくソリューションの提供
産業分野・医療分野における人工知能を用いたソリューションの提供
認知症ケアの技法「ユマニチュード®」の普及及びその技法を取り入れた「介護AI」ソリューションの展開
URL:https://exawizards.com/