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2018.12.04リリース

「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に採択されました。

 この度、当社が提案する研究開発プロジェクトが、内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」の「介護支援技術」分野に採択されました。今後、下記の通り「介護 x 人工知能」分野における、技術と社会課題との接続を強化すべく各種基盤の構築や、認知症になられた当事者や当事者をケアする人を支援する人工知能の開発、同技術を活用した社会実証事業に取り組みます。

採択テーマ

“認知症の本人と家族の視点を重視する”マルチモーダルなヒューマン・インタラクション技術による自立共生支援AI の研究開発と社会実装

 

研究概要

 認知症の当事者(本人・家族)を中心とした介護領域のステークホルダーとAI技術が高度に協調し、本人の自立を支援するヒューマン・インタラクション技術を構築します。

 具体的には、ケアに関わるマルチモーダルな記憶・統合・認知・行動の表現モデルの構築と対話処理技術を開発し、認知症のある人の状態像や他者との関係性を理解・表現する自立共生支援AIのプロトタイピングを行います。また、20程度の地方自治体においてIoT機器やセンサー、主観情報と連携した同AIの実証実験を行います。

 さまざまな実証実験を通じて、AIとのインタラクション系指標、医科学系指標、経済系指標を統合した評価基盤を構築し、社会保障費の低減や当事者のQOL(Quality Of Life)を改善するエビデンスと経験知・科学知を広く・深く収集し、オープン化・横展開することで、社会システム全体においてさまざまな”当事者”が参画する”インクルーシブ・イノベーション”を創出します。さらに、同AIによる新たな産業を創出し、グローバル市場への展開を目指します。

研究開発の狙いと全体像

共同研究実施先

静岡大学、慶應義塾大学大学院、慶應義塾大学、 国立病院機構 東京医療センター、一般社団法人みんなの認知症情報学会

 

【参考】SIP第2期「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」に関する研究採択テーマの詳細はこちら