エクサウィザーズ、製品品質・コスト・環境負荷を 同時に最適化する技術の特許を取得 〜複数モデルで予測・最適化を繰り返し、原料・製法を見いだす〜
AIを利活用したサービスによる社会課題解決に取り組む株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長:石山 洸、以下、エクサウィザーズ)は、原材料や製造プロセスを調整し、製品品質、コスト、環境負荷などを同時に最適化する機械学習モデルについて特許を取得したことをお知らせいたします。
本特許は、研究・製品開発での活用を想定しています。
例えば、製品開発を行う際には、目的の製品品質を得るために原料や製造法の検討を実施しますが、それらの組み合わせが膨大で納期や工数も限られており、検討が行き届かない場合があります。これらは消費財、産業財、製造業やヘルスケア産業など、いずれの業種においても当てはまります。
そこである程度の実験データが蓄積された段階において本特許技術を用いることで、非常に少ない手間で、より好ましい製品品質、コスト、低環境負荷を実現する原料や製法を見いだせる可能性があります。
エクサウィザーズで本技術を試行したところ、モデルケースにて約8%の原材料コストの改善という結果が得られています*。
*本評価は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) [人工知能技術適用によるスマート社会の実現]の支援のもと京都大学医学研究科 奥野研究室と共同で行われたものです。
☑︎本技術の概要
この度特許を取得した技術は、大きく2つの機械学習モデルから成ります。
1つ目は製品品質の「予測モデル」で、任意のモデルを利用できます。例えば、化学構造、物性値、配合量などの原料情報、製造方法や工程パラメーターなどの製法から、最終製品や中間工程品の特性値を予測するモデルです。ここで特性値は製品品質のほか、コスト、環境負荷なども想定しています。
2つ目が蓄積されたデータセットから、原料・製法の提案点を見いだす「最適化モデル」です。
☑︎本技術最適化の流れ
条件を探索する際には既存のデータセットを基に「最適化モデル」が原料・製品の提案点を出力。次に予測モデルが提案点の条件を基に、コストなどの特性値を予測し、それらの情報をデータセットに加えて蓄積していきます。その後、更新されたデータセットを元に同様の演算を繰り返します。
このループを繰り返すことでデータセットが蓄積されていき、製品品質やコストなどの複数の特性値を同時最適化する原料・製法を見いだしていきます。
☑︎想定するユースケース
今回取得した特許技術のユースケースとしては下記のようなケースを想定しております。
・製品設計時の原料/製造法の最適化
・製品横断的な原料費の最適化
・派生製品開発時の原料/製造法の起案
・原料費変動に対する迅速な原料/製造法の最適化
☑︎特許概要
・特許番号 特許第7157402号
・登録日 2022/10/12
・特許権者 株式会社エクサウィザーズ
・発明の名称 情報処理方法及びプログラム
☑︎エクサウィザーズのオープンイノベーションについて
エクサウィザーズは、パテントポートフォリオを積極的に構築・活用することにより、外部パートナーと協同してオープンイノベーションを推進することに注力しています。
これまでのプロジェクトで生まれたAIモデル、アルゴリズム、ソフトウェア、UI、ノウハウ、特許などを当社の資産として蓄積し、外部パートナーとの新たなプロジェクトの創出に活用しています。 特に、当社独自の特許技術を活用したプロジェクトは、当社ならではの高い付加価値を提供し、パートナーから高い評価を得ています。
エクサウィザーズのオープンイノベーションについてはこちらをご覧ください。https://exawizards.com/intellectual-property
【株式会社エクサウィザーズ 会社概要】
会社名:株式会社エクサウィザーズ
所在地:東京都港区東新橋1丁目9−2 汐留住友ビル 21階
代表者:代表取締役社長 石山 洸
事業内容 :AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
URL:https://exawizards.com/
<広報に関するお問い合わせ先>
株式会社エクサウィザーズ 広報部
メール:publicrelations@exwzd.com