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Industries / 不動産・建設

建設業界では、職人の勘と経験に頼った現場での擦合わせ型の施工プロセスが現在も主流ですが、ベテランのリタイアで累積の経験値・暗黙知が消失すると同時に職人不足が顕在化しています。加えて、多層下請け構造といった構造的問題も大きく、特に作り手の中小工務店の能力不足がデジタル化・建物性能向上が一段と進まない原因となっているとみられています。

一方の不動産業界では、遊休不動産の増加・既存ストックの老朽化、過剰な新築依存と空き家問題等、住宅全体ではストック余剰が恒常化しています。物件情報の公開・デジタル化が不十分かつ、不動産流通に関わる中小業者のオペレーションがアナログ主体であることが不動産分野全般でデジタル化のボトルネックとなっています。

Point Of View

エクサウィザーズの視点

エクサウィザーズは新たな技術の社会実装に向けて、建設業界では
①AIを通じたベテランのスキルの可視化・移植、
②工場で活用されてきたAI・デジタル技術を用いた建材施工プロセスの再設計・デジタル化、といった既存オペレーションの生産性向上や技術開発の加速、
③不動産価格評価における必要データの整備/公開・AI導入による価格推定の精度や指標の客観性の向上、
④ブロックチェーンの活用による取引の安全性や透明性の向上、といったUX向上やリスク低減等、建設・不動産領域の社会課題解決に取り組んでいます。

Use Cases

事例紹介

  • インテリアメーカー

    電気工事事業者が、現地で照明器具の種類等を特定する行為を人手で行っているが、特定作業に時間がかかっている。
    ・画像のみでは似たような形状の識別が困難な場合を想定して、画像とDepthセンサを組み合わせた、マルチモーダルの認識技術により、照明器具の形状・種別等の識別を実現。

  • 不動産販売

    ・マンションを所有する方が将来住みかえをする際、マンションの売却活動や購入物件の選定をスムーズにするための価格予測を行ってきたが、変数が多く精度を上げるのが課題となっていた。
    ・実際に取引された膨大な成約事例をAIが学習し、立地・グレード・階数・向きなど住戸の特徴に応じて推定成約価格を算出することで、首都圏1都4県でMER4.89 %、首都圏エリア以外を含む全国ではMER5.34%という高水準の精度を達成。また、首都圏だけでなく全国18都道府県の約30,000棟のマンションを対象とした推定成約価格の算出を実現。